企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

自分は何のために会社に採用されたのか?

人の「採用」は何のためにするのか。それは会社に存在する問題を解決したり、お客様満足を実現したり、課題を克服するためです。「人の売り手市場」が、新型コロナウィルス問題を機に逆転しています。絶えず自分の価値を高めるために学ぶべきです。

人は、実力に応じて採用される

 企業だけではなく、スポーツ選手でも、技術者でも、将棋や囲碁の世界でも、「プロ」といわれる人たちは自分に厳しい態度で臨んでいます。日々の真剣さが積み重なって、人は実力に応じて採用されます。
 日本は働き方改革から働く人の売り手市場となり、その分甘えがまかり通るような会社もあります。資金に関しては、この20年の間はあまり上がっておらず、働き手側の不満も当然あるでしょう。
 現場の方々にアドバイスしたいのは、現代社会はあまりにも恵まれすぎて、そのことが当然のような雰囲気になっています。しかし、世の中はプラスがある分、同じ量のマイナスも生じているということがままあるのです。
 今回の新型コロナウィルス問題で、今度は経済状況が悪化し、間違いなく生活を脅かします。会社で思いもよらない問題が発生することもあるでしょう。そのときに自分に問いかけてもらいたいのは、「自分は何のために会社に採用されたのか?」ということです。
 会社は厚意であなたを雇用したのではなく、理由があってあなたを採用したのです。仕事とは、社会に存在する問題や課題を解決するために必要不可欠なものです。誰も仕事に関心を示さなくなったら、おそらく、交通事故が今よりも何百倍も起き、家もほとんど建たなくなり、住む住宅がなくなるでしょう。病気になっても誰も治療する人がおらず、新型コロナウィルスのような病気が蔓延するかもしれません。

自己の気づく力が人間を向上させる

 あなたが取り組んでいる仕事で、もし手を抜けば、お客様や職場の仲間が困ることになります。ここで「自分は人に迷惑をかけているな」と、自覚する人と無自覚な人の二種類に分かれます。自覚する力を現場力といい、誠実さ、真摯さ、素直さが磨かれて、年齢相当の人間性が磨かれていきます。
 逆に、自分が手を抜くことが及ぼす影響に無自覚に人は、周囲からの信頼を得ることはできません。また、手を抜いても困る人がいないとすれば、あなたはどこへ行っても採用されることはないのです。
 せっかく持っている自分の可能性の芽を、人はこうして無意識に、自ら摘んでしまいます。人手が不足していたときに仕方なく雇用されていた人は、結果的に仕事を失います。
 会社が人を採用するのには意味があります。その意味を自主的に理解する力を現場力といいます。前向きな人は意味を理解し、自分を育てていくのです。日々、仕事を考え、自分がなぜ採用されているのかに気づいていないと、「やっつけ仕事」「不注意癖」「手抜き人間」として、レッテルを貼られるのです。
 松下幸之助翁は、「世間は正しい」と述べています。名言中の名言です。目が見えない人が相手だと思って、油断して仕事をしたり、お客様を侮ったり、職場の人に迷惑をかけたりする人は、新型コロナウィルスなどの危機の折、職場やお客様の前でいつもの癖が出て、すぐに信用を失ってしまうのです。ウィルスよりも怖いのは、こうした仕事や人に対する態度や癖なのです。

本記事は、月刊『理念と経営』2020年7月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

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