企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

「善循環型」の生き方で歓びの多い人生をつくれ

現場力とは目標実現能力のことです。受け身で仕事に取り組むよりも、楽しく自主性を持って自分を成長させるほうが、あなたも会社もお客様もハッピーになります。目標実現アンバサダーにトライしてみませんか?

明確な目標がなければ「成長意欲」は生まれない

 人間には基本的な欲求がいくつかあります。簡単に述べると、例えば食欲、性欲、承認欲、成長欲です。他にも挙げられますが、目標実現アンバサダーにとって不可欠なのは「成長欲求」です。
 なぜ、目標を設定するのか。その最大に理由は、目標実現を通して現場の方々を成長させ、結果をつくる能力を高めるためなのです。
 ①モチベーションが低い、②明るく振舞ってはいるが結果をつくれない、③成長しない、④生き生きしていない、というのは明確な目標がないから起きている問題です。その結果として、自主性に欠け、依存的な側面が強く、いつも怯えながら生きることになります。
 われわれはもっと自信を持って生きるべきです。人間には誰もが同じくらいの能力を持っています。目標実現アンバサダーになって、同僚や仲間の模範になり、自分の持っている潜在能力に気づけば、驚くほど成長意欲や自己実現欲求が生まれてくるはずです。
 楽しく一日を終わるためにも、目標を持って、具体的に計画を立案して、自主的に行動すれば、必ず実現できます。こうした思考習慣や行動習慣を身につければ、目標実現アンバサダーとして、周囲に目標実現の大切さと歓びを、啓蒙・普及する人になれるのです。

あなたの成長が周囲の幸福をつくりだす

 一人の人間の成長は、10人に及びます。その10人が他の10人に良い影響を及ぼしていけば、やがて100人になります。お互いの目標実現の達成体験の歓びは、チームへの貢献となり、お客様のお歓びとなり、会社の信用につながり、やがて、どの会社よりも価値の高い存在となります。これが善循環型企業です。個人の人生に置き換えれば、あなたは善循環型の生き方、すなわち、周囲の幸福をつくり出せる素晴らしい人生を生きることになるのです。
 一人の成長の波及効果は大きく、①職場の仲間、②お客様、③会社、④地域社会、⑤国家にまで及びます。例えば、あなたの現状能力を50だとします。仲間へも、お客様へも、働く会社へも、地域社会へも、50しか満足や歓びを与えることはできないわけです。
 したがって、「ヨーシ、もっと努力して、もっと自己成長するぞ」と決意していけば、目標実現能力は80に高まります。その分、仲間、お客様、会社、社会により深い貢献ができます。家族もあなたの成長を歓び、あなた自身も歓び多い人生になっていくはずです。
 人間には基本的な欲求がいくつかあり、その大きなものの四つを冒頭で述べました。自己成長や自己実現の欲求を満たす答えは、すでに多くの心理学者や、脳神経研究者や、人間の幸福を研究している方々によって出されています
 目標を持ち、目標の実現をして、大いに達成体験を味わっていけば、そこにおのずから自分の才能を高め、幸福な生き方ができるのです。目標実現アンバサダーとして、周囲に啓蒙・普及して歓びを分かち合ってください。

本記事は、月刊『理念と経営』2019年8月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

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