企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

あなたは自分の行動にブレーキをかけていませんか

現場力とは、すぐやる習慣を身につけ、先延ばしを打破する力のことです。失敗を恐れず、可能思考能力のスイッチをオンにして、言い訳の悪く癖きから脱出すれば、どんなことも可能になります。

本人自身の向上心にしか問題解決の糸口はない

人間は誰もが同じ能力を持って生まれてきたのです。遺伝子研究で世界的権威の村上和雄先生は、ノーベル賞を受賞する人とわれわれの差は、わずか0.6%しかないと述べています。

「できる」「やれる」「チャレンジしよう」という、可能思考能力の遺伝子のスイッチをオンにさえすればいいのです。ところが、せっかくの可能思考能力があっても、そのスイッチをオフにしていると、永遠に先延ばしの悪癖を引きずって生きていくことになります。

私は「自己成長コース」という教育カリキュラムを担当していますが、わずか3日間で驚くほどの可能思考能力を手にする方々が多くいます。「自分の行動にかけているブレーキ」に気づけば、人間は驚くほどの力を発揮します。

人生でも、仕事でも、「問題」を明確にすれば70%は解決したようなものだといわれます。つまり、問題を潜化したまま、「自分にはできない」と、勝手に思い込んでいるだけなのです。

メジャーリーグで活躍した大谷翔平選手でも、昨年7月に肱の手術を言い渡されたときには、さすがに、メンタル面でも相当落ち込んだそうです。天才的な人でも、可能思考能力の遺伝子のスイッチがオフになると、ひどいダメージを受けてしまうことがわかります。

私はこの可能思考能力の遺伝子を、どのようにスイッチ・オンするかの研究をしてきました。自分のスイッチをオフにしている理由を体験的に学んでいくと、「原因がわかるだけで70%は解決したようなものだ」という考えに、妥当性を感じます。

ただ、すべてが解決するのではなく、残り30%が未解決状態のままです。すべては本人自身の向上心にしか、問題解決の糸口はないのです。

能力よりも心の在り様で差がつく

徐々に、人間の持つ心の仕組みは不可解ではなくなりました。すべては心の在り様に原因がある、という実験データや情報が、各分野で明らかになっています。最近は大脳生理学の観点からも、人間の可能思考能力の発揮を妨さまたげる要因はかなり明確になっています。考え方次第といいますが、「脳内物質ホルモン」の分泌は、可能思考能力のスイッチをオンにしているか、オフになっているかで大きく変わるのです。つまり、物事を先延ばしにして、結果をつくれない人と、どんどん問題を解決していく人には、能力ではなく「心の在り様」に大きな差があることがわかりました。

本記事は、月刊『理念と経営』2019年3月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

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