企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

高度な競争社会では、「学習する組織」しか生き残れない

人間力・考える力・仕事力・感謝力が、高度競争社会には不可欠です。株式会社中部空調サービスの現場は3Kといわれる厳しい職場です。
しかし、すべてのDo(作業)を省き、Work(付加価値を生む仕事)・Play(新しい価値の創造)にまで仕事の価値を高めています。
そこに働く喜びが生まれ、人間は成長するのです。

社長・幹部・現場が共に思索し、学び、行動していく

管理力で述べた中部空調サービスの島田康信さんは営業部長でありながら、新製品開発に取り組み、苦労の末に完成させました。
現場の方々が遅くまで島田部長を支援したからです。

1 お客様の悩みやお困り事を解決すること、
2 お客様の抱える真の問題に寄り添うことを仕事の目標に掲げ、それに共感した現場との協働体制を整えたことが功を奏したのです。

うまくいかない企業は、営業とそれを支援する現場との協力がありません。

営業は数字さえ上げればいい、現場は指示されたことさえすればいいでは、結果は出ません。以前の中部空調サービスはそういう社風でした。

現場力とは、社長・幹部と共に協力しあう力のことです。
そして、お客様のご要望に応え、お客様が抱える問題や悩みを共有しあう力のことです。日々そうしたことを続けた結果、中部空調サービスは営業成績も毎年大幅にアップしてきたのです。

もちろん、スムーズにいったわけではありません。
1つの大きな問題点として、「この製品開発の真の目的は、単にエアコンを設置することではなく、お客様のお役に立つことである」という島田部長自身の営業スピリッツが、工事を行う現場になかなか理解されなかったことがありました。

こうしたことは、しばしば多くの現場で起こります。

しかし、自分の部署だけの近視眼的な事情を主張していては、真にお客様の満足を得ることはできません。
自社の存在価値を高め、経営理念を具現化するには、現場の社員さん、協力業者さんと目的を共有する必要があるのです。
いまや、社長・幹部・現場が共に思索し、共に学び、共に行動していく企業しか残れない時代なのです。

作業をこなしていけばいい、という時代ではありません

高度な競争社会では、「学習する組織」しか生き残れません。

本記事は、月刊『理念と経営』2018年12月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

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