企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

人生の成功者は、「世のため人のため」という価値観が強い

人は誰かのために生きているのです。105歳で長寿をまっとうされた医師の日野原重明先生は、「希望と愛の種を悩む友の心の中に蒔きましょう」と生前に述べています。
職場の仲間や自社の問題に関心を持って愛の種を蒔きましょう。

自分の命を世の中のために使った人ほど充実感がある

教育や研修をしていく中で、人生を豊かに生きる人とそうでない人を見かけます。
人間は自分の命が一番大切なのは当然ですが、アンケート調査の結果を見ると、自分のためだけに生きてきた人は70歳をすぎて「後悔」することが多いそうです。
人生の成功者は、少しでも「世のため人のため」という価値観が強いのです。
皆さんは、学校の担任の先生を明確に覚えていますか。叱られたときのこと、大切な教えを頂戴したときのこと、困ったときに励まされたときのこと……。われわれは両親だけではなく、人生を決定する価値観形成に担任の先生たちに強い影響を受けているのです。
学校の先生だけではありません。書物からどんな影響を受けたかと考えてみると、そうした文章が少なからず脳裏に焼きついています。
また、誰に出会ったかにおいても、あなた方の人生に決定的な影響を与えています。その方々のどんな考え方や生き方に尊敬の念を抱いたかが、実は、あなたの人格を決めているのです。
一時的に甘やかされて、その気分の良さあんに魅了されたのか、安易な褒め言葉に強く魅かれて酔いしれたのか、すべては自分の心が決めているのです。
私は小学校や中学校の先生方に多大な影響を受けています。同窓会などで先生の話題になると、決まって評価が分かれます。
私が尊敬している数学担当の堤正志先生は誰よりも厳しい先生でしたが、私は箕面「学問の道・時習堂」という記念館の中庭に、先生の碑を建立しています。
出世を望まず一教員としての人生でしたが、その頑固一徹がとても魅力でした。三人の先生の碑や書がありますが、共通するのは、自分の命を自分だけのために使われなかったことです。

人は誰かのために生きている

私が中学を卒業して社会人になると、そこに待ち受けていたものは多くの困難でした。
先輩には毎日のように殴られました。勤めた寿司屋のご主人には反抗的に見えたのだと思います。

本記事は、月刊『理念と経営』2018年7月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

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