企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

社員やお客様を愛していけば、企業経営は前進していく

働き方改革を含め、時代は激変しています。従来の発想では既存ビジネスを守れません。社長力とは、社長の人間的魅力が真に求められる意味をかみしめる力のことです。明徳を明らかにし、民に親しみ、至善止まれば、道は開けます。

霊山に近づけば、鳥自ずから金色となる

「霊山に近づけば、鳥自ずから金色となる」という言葉がありますが、霊山とはインドにあり、釈尊が真理を説かれ、住まわれた場所で、その場所に近づいた生き物は、本来、自分の持つ至善を引き出され、志を高く持つようになるという意味です。

京都の東山に、松下幸之助翁が関西の財界人に呼びかけ設立した、明治維新のために散った志士を祀って顕彰する、霊山歴史館があります。松下幸之助翁は日本の未来を強く憂いて、昭和維新を唱えられました。

パナソニック第四代社長、谷井昭雄氏のご縁で、「京都・社長塾」を主宰し、小誌で、第1講座の内容の1部「伊與田先生に学んだ、論語と経営」として連載させていただいております。

そして、第2座では実務経営者の方々にお願いし、明徳を明らかにされた素晴らしい社長の皆様に講演いただいています。お客様や社員さんを大事にされ、『大學』の三綱領の明徳を明らかにされ、「民に親しみ」「至善に止まる」経営をされている方々ばかりです。

第三講座は再び私の担当で、小学・大學・中庸・孟子・礼記などをお伝えしています。すべて、伊與田覺先生に学んだものです。

昨年から、朱熹(朱子は尊称)の『大學章句』と、伊與田先生の直筆による『仮名大學』を教材にして、王陽明が重要視した『古本大學』を参考にしながら、朱子学と陽明学を同時進行して、われわれ社長としての人間的な魅力の研究を行っています。

朱子がまとめた8歳から学ぶ『小学』は、中国古典では「修己修人の学」と位置づけられ、いかに立派な人物になるべきかが説かれています。そして、きちんと基本を学んで、15歳からは「修己治人の学」と位置づけられる『大學』を学びます。『中庸』は「中学」とも言われ、伊與田先生の『仮名中庸』を使用しています。

社長が信頼を失ったら、会社は発展しない

成功している企業の共通項は、経営能力は当然であると同時に、人間的魅力を持った社長がトップを走っているということです。『大學』の「明徳を明らかにするに在り」は、まさに現代の日本が失ったものです。ギャラップ社が行った日本人の若者意識調査によれば、普通で良いとする者が70%、社内に不満要因をばらまく者が24%、やる気のある者がわずか6%という状態です。世界139カ国のモチベーション意識調査では、なんと132位に甘んじています。若者たちは、日本の指導層に不信感を持ち、夢を持てなくなっているのではないでしょか。

本記事は、月刊『理念と経営』2019年6月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

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