企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

目先の幸せを捨てて努力してこそ真の幸せが手に入る

楽して手に入れたものは安易に崩れます。人生にも経営にも奇跡はなく、それ相応の代償を支払った分しか、生きた証しは残せません。真の幸せを手に入れるには、多くの目先の幸せを捨てることです。

成功者は「自己」と壮絶な闘いをしている

私は昨年から、①仕入れ商品の高騰、②人件費負担の増加、③人手不足、④市場の縮小など、中小企業の塗炭の苦しみを知った上で、あえて経営者の方々に「経常利益率10㌫は可能である」とご提案しています。この時代はチャンスなのです。

もちろん、人の不幸の上に得た利益なら、たとえ1兆円でもお勧めしません。〝ローマは1日にしてならず〞です。一瞬の利益は脆く、努力もせずに、急激な拡大をした企業の寿命は短い。ましてや社会との協働能力なくして、真の利益を獲得することはできません。


食品スーパーで最大級の、ライフコーポレーションの創業者・清水信次会長は、「結局、商売というのは、多くの人に支えられて成り立つものです。ですから、支えてくれた人たちに『なんとしても報いよう』とする気持ちが伴って、初めて商売は前に進むのです。『己を知り、足るを知り、終わりを知る』です」と、小誌2017年9月号の巻頭対談で述べております。儲けようとばかり考えると、お客様もお金も逃げてしまうのです。

私は、安易な気持ちを捨てて、企業経営に熱心に取り組むことをお勧めしているだけです。人を育て、お客様にとってなくてはならない存在となり、その存在価値を日々高めて業績を上げ、働く社員を幸福にするのが社長力なのです。

松下幸之助翁も、稲盛和夫氏も、ビル・ゲイツ氏も、孫正義氏も、若い頃から必死で学び、寸暇を惜しんで努力するという代償を払ってきたのです。成功者に共通しているのは、人様の見えない所で、壮絶な自己との闘いをしていることです。

だったら、この痛みのままやるしかない!

平昌オリンピックでは数々のドラマが生まれました。フィギュアスケートで金メダルを獲得した羽生結弦選手の栄光の陰には数多くの苦労があり、記者会見などでの発言に勇気づけられました。

羽生選手は右足のけがの治療で、3カ月間ほとんど練習ができなかった。昨年の全日本選手権にも出場できず、体はぼろぼろでしたが、しかし、一度もやめたいとは思わなかったそうです。

本記事は、月刊『理念と経営』2018年5月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

成功事例集の事例が豊富に掲載
詳しく読みたい方はこちら

詳細・購読はこちら

SNSでシェアする

無料メールマガジン

メールアドレスを登録していただくと、
定期的にメルマガ『理念と経営News』を配信いたします。

お問い合わせ

購読に関するお問い合わせなど、
お気軽にご連絡ください。