企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論
社長力
2018年4月号
21世紀はどんでん返しの時代になる、小が大に取って代わる

社長が志高く方針を打ち出さなければ、真に働く人々を守ることはできません。あなたは経常利益率10㌫を目指そうという提案に「是」とうなずかれますか、それとも「非」を述べて現状を維持しますか。
企業規模が小さくても強ければ、目的は達成できる
孔子は「述べて作らず、信じて古を好む」〈私は、古聖の道を伝えるだけで、自らの新説は立てず、疑うことなく古聖の教を好む〉(論語・述而第7)と言われています。
経常利益率10㌫を主張されたのは〝経営の神様〞松下幸之助翁です。木野親先生に繰り返しお教えいただきました。また、経営コンサルタントで一番尊敬する「田辺経営」の創立者の田辺昇一先生も言われています。
個人的な私の思いつきで提案しているのではありません。「中小企業は、10㌫は無理だ。田辺先生は大手を相手に言われているのだろう」、と、「非」を唱える方々のお気持ちもわかります。しかし、田辺昇一先生の『強小は弱大に勝る』(産業能率大学出版部)という著作を読めば、企業規模が小さくても強ければ実現できることが理解できます。
松下幸之助翁は「21世紀はどんでん返しの時代になるでぇ、小が大に取って代わる時代が来る!」と、大きな時代の変遷を予測されました。「小」の時代であり、成功できるかは知恵次第なのです。新しいビジネスモデルを構築し、わずか数年で成長発展させ、10㌫はおろか、限りなく上を目指している企業が続出しています。
もちろん、私は現在の「金融資本主義」を奨励しているのではありません。逆に、寺島実郎先生は小誌で、「株価の高騰で喜んでいてはいけません。経営者は、長い目で、産業の在り方や実体経済を直視し、技術を磨き経済を育てていこうという視点を持つことが重要です」と述べています。
出光佐三翁も「黄金の奴隷になるな!」と言われ、松下幸之助翁も「人の不幸の上に自分の幸福を作っては駄目だ」と、拝金主義を否定されています。
健全に、大義を立てて、自助努力している企業が成功する
最近、小誌の読者の方々の企業の活躍が目立ちます。労働集約型の企業でも、知恵を駆使して経常利益率10㌫以上をあげています。もちろん、利益率ばかりを追いかけているのではありません。
本記事は、月刊『理念と経営』2018年4月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。
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