企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論
管理力
2026年3月号
「積小為大」の心構えを持て

人を活かして選ばれる会社にするには、的確に社長に提案し、部下の能力開発を促進することです。①仕事の意味を教え、②周りにプラスの影響を与え、③企業イメージの向上につなげ、④顧客価値を高め、⑤他社との差別化の源泉を生み出すのが管理力です。
ミドルマネジメントが企業の盛衰を決める
二宮尊徳翁は才能やリーダーシップや徳があっても、組織をその方向に導き目的を達成するためには、位(地位・ポジション・指示を出せる立場)が必要である、と述べています。
小田原藩主であり後に老中にもなる大久保忠真公に、改革の依頼を受けて下野の国桜町領(現在の栃木県真岡市)に行くと、予想に反して改革に反対する領民と、役人の結託で苦難に遭遇します。
栢山村の田畑や家屋敷など、全財産を処分し、家族ぐるみで行った先での抵抗です。現代風にいえば、社長と経営幹部が必死になって企業風土改革をしようとしても、モチベーションの低い社員さんが抵抗するという、中小企業とよく似た構図です。
二宮尊徳翁は、任務に着手し必死に早朝から調査を始め対策を練りますが、①領地は荒れ放題、②領民は長年の過酷な年貢の取り立てで疲弊し、③絶望の淵で自棄を起こし、酒、博打などに捌け口を求める者もいました。村は改革どころではなく、憎い小田原藩の派遣役人というだけで二宮尊徳翁に反抗する始末です。
中小企業にも同じ状況を抱えて、社長一人が苦しむという同じ構図が見えます。それらを他人事と考えて改革を見物するようなミドルマネジメント層も企業にはいます。
また、二宮尊徳翁より身分の高い小田原藩士の邪魔もありました。一つの妬みです。農民ごときが再建などをリードすることが気に入らなかったのです。中には若手が認められてミドルマネジメント層に昇進することが気に入らない、そういう考え方をする上司がいると、若手幹部は育ちません。
才能は才かだが努力すれば無尽蔵
才能の才は「わずか」という意味もあります。しかし、人間というものは不思議な生き物です。昨年、ノーベル賞を受賞されたお二人は、まさに「才・力・徳・位」を最大限に活用されました。
ノーベル生理学・医学賞を受賞された坂口志文教授は、病から健康体への可能性を広げ、世界に希望を与えてくださいました。ノーベル化学賞を受賞された北川進教授は、一つの分子を二つに分けることに成功されました。幼い頃から好奇心が強く、真摯に研究に没頭され、世のため人のためという人徳と人間力から多くの人たちの支援を受けながら、受賞されたのです。
日常の徳には、仁(思いやり)、義(正しい道)、禮(秩序・ルール)、智(実践の繰り返しで得た智慧)、信(まことを尽くす・人を欺かない・自らを欺かない)の五つがあります。
この五つの徳を踏み行うことを「道徳」といいますが、二宮尊徳翁は多くの荒廃した農民の心を、自らが「道徳」を実践してお手本となることで目覚めさせていきます。
本記事は、月刊『理念と経営』2026年3月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。
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