企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論
管理力
2026年2月号
人間は経済のためだけに生きていない

三位一体経営の中心に位置する経営幹部は、まさに企業の栄枯盛衰の鍵を握っています。日創研の企業事例には共通点があります。コロナ禍という最悪の逆境から会社を守ったのは、「読み・書き・算盤」に長けた実践する幹部です。
古い教えには「真理」がある
「中小企業の活性化」を事業目的に日創研を起業し、具体的に活性化するためのミッションを二つ掲げました。一つは「人づくり」、もう一つが「企業の成功づくり」です。「企業事例に学ぶ社長と幹部の実践学校」というセミナーでは、社長や幹部の人間力・考える力・仕事力・感謝力が中小企業の経営の要であるということがわかります。
社長力でも述べましたが、現代こそ「温故知新」の意味をもっと理解すべきです。古の教えは、いろいろな視点から解釈できる柔軟な幅があります。何千年もの歴史を超越した真理があるのです。
そこには、忘れ去られ、失われてしまった価値や意味があります。現代人の形式知では理解できない暗黙知が根底にあり、実践を通じて獲得した真理・知恵が隠れているのです。「温故知新」で学ぶことは、企業経営の基本に戻ることを意味します。
ドラッカー博士の多くの書籍を翻訳した上田惇生先生は、「人間が経済のためのものでないことは、誰もが知っている。私はこの常識が常識でなくなっていることが、今日の日本に閉塞感をもたらしている根因であると思う。皮肉なことに、経済を中心に置くと経済までおかしくなる」と述べています。
高市早苗総理は次々に意思決定していますが、まずは挙党一致で先の参院選で示された民意を実行するべきです。議員歳費の問題には大いに疑問を感じます。志を持った者は、政治や企業経営にかかわらず、自ら身を削ってでも「権利より義務の履行」を優先します。
管理力とはリーダーシップである
ドラッカー博士や上田惇生先生は、経済を無視しているのではありません。しかし、渋沢栄一翁は算盤(経済)の前に「論語」の必要性を説き、二宮尊徳翁は経済の前に「道徳」を大事にされました。尊徳翁は、多くの村が廃村になっていく理由を、「田畑が荒れているのではない。田畑が荒れるのは民の心が荒れているからだ」と考え、心田の開発の必要性を説いたのです。
そういう観点で食料安全保障に関しても、物価高騰だけでなく、米の価格を含めて果たして減反していいのか、年収の壁の引き上げはどうなっているのか、政治にも管理力が問われているのです。経営幹部は市場環境分析も含めて「読み・書き・算盤」の視点が必要なのです。
また、管理力にはリーダーシップが問われます。上田惇生先生は「ドラッカーの見方はここでも明快である。リーダーシップも『世のため人のためのもの』である、と説く」と、述べています。さらに「リーダーとは責任ある存在である。自信をもつとともに、謙虚でなければならない」と続けます。
「リーダーの役割を担わせてもらっているということは、社会に対して借りがあるということである。東洋思想、あるいは日本思想の純粋培養のような精神訓だが、まさにこれがドラッカーの思想だ」と、上田惇生先生は熱く語られているのです。
本記事は、月刊『理念と経営』2026年2月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。
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