企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論
管理力
2025年10月号
南工事部部長の信念に学べ

管理力とは、結果をつくる力です。動画学習ツール「グロースカレッジ」の番組「理想の幹部モデル」に登場される幹部たちは、自らの実践を自分の言葉で語ります。原稿は必要ありません。部下や社長と一緒になって健気に顧客に尽くしています。
絶対品質を第一に健気に生きる幹部
 健気な生き方をする経営幹部は、自己効力感が高く、前向きに解釈する人間力を持っています。とくに、動画学習の「グロースカレッジ」には、実在する経営幹部のモデル(お手本)が多数登場しています。数値管理、リーダーシップ、マネジメント、部下指導、営業などで結果をつくり、「理想の幹部モデル」という番組名にふさわしい方々にご登場いただいています。
 健気に生きる南直浩さんは、福岡にある株式会社アクティスの工事部部長として、鉄道のレールを扱う函館営業所、関東営業所、横浜営業所の工程管理を担っています。
 営業管理・技術管理・工程管理の三つのマネジメントを行い、技術者を指導しながら、深夜、電車の運転終了後には現場に出て、レールの溶接工事という重要な業務にあたります。
 函館の冬は積雪に囲まれての工事です。バーナーの炎の周りを部下が囲み、雪を遮る盾となって工事を進めていきます。絶対品質を第一とするアクティスの経営理念通りの業務遂行です。
 ご家族を本社がある福岡に残し、健気に仕事に取り組み、健気に社長を支え、健気に若い技術者の指導をしながら、鉄道の安全を守っておられるのです。
 アルバート・バンデューラ教授は、自己効力過程の理論の中で、①認知、②動機づけ、③情緒的、④選択の四つの過程に触れています。そして認知過程について「困難な状況、失敗、挫折など、個人的、社会的に後に尾を引く影響をもつ事柄に直面したときに、課された務めを貫いていくために、強固な自己効力感が必要である」と述べています。
使命感を持って社長を支え、会社を守る
 南工事部部長は自己効力感が高い人です。だからこそ、無私の気持ちで河村貴夫社長を補佐し、部下を育て、営業力の強化でアクティスという、世の中に必要な企業を守っているのです。管理力の遂行には、自己効力感(可能思考能力)が必要なのです。
 
 さらにアルバート・バンデューラ教授はこう続けます。「実際に、重い負担がかかった困難な状況を処理していくような任務に直面したときには、自己効力感の低い人は、考え方は揺らぎ、意気は低下し、作業の質も悪化していく。それとは対照的に、弾力のある自己効力感をもつ人は、挑戦すべき目標を設定し、分析的によく考えながら課題を達成していく」
 わかりやすくいえば、人間力・考える力・仕事力・感謝力は、自己効力感の高い人に特有のものです。健気に生き、アクティスに貢献してきた南工事部部長は、「理想の幹部モデル」の番組内で、「大変なお仕事ですね!」という問いかけに、「これは私の使命ですから」と答えています。
 つまり、健気に生きる南工事部部長は、自らの動機づけを受け身ではなく無意識に認知してこられたのです。そして、認知的過程から動機づけの過程に移ります。
 南工事部部長は、部下と一緒に雪かきも行います。「絶対品質」の根底にはチームで作業をすることが重要なのだという信念があるのです。
本記事は、月刊『理念と経営』2025年10月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。
成功事例集の事例が豊富に掲載
詳しく読みたい方はこちら
無料メールマガジン
メールアドレスを登録していただくと、
定期的にメルマガ『理念と経営News』を配信いたします。

 
        






![0120-519-114 [受付時間]平日9:00~18:00](/themes/assets/img/common/sp-contact-tel.png)






