企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

なぜ、あなたが人よりも強く生まれたのかわかりますか?

人間の中には「鬼のような自分」がいます。『鬼滅の刃』は、人間の汚い部分を鬼とし、会社を立派にしてお客様や会社に貢献しようという、崇高な精神を「鬼殺隊」の人たちになぞられているように思います。経営幹部は鬼殺隊の柱(最上位の剣士)なのです。

弱きを助けることは強く生まれた者の責務

 社長力でも述べましたが、記録的な大ヒットとなっている『鬼滅の刃』は感動的でした。①我々がいかに部下や自分の可能性の発揮を妨げているか、②持って生まれた人間の高遠で崇高な精神の核を見失っているか、③われわれは強い人間なのだ、ということを教えています。
 経営幹部は、自己を犠牲にして現場の人間を守っていますか?必死に鬼に立ち向かう鬼殺隊の柱の一人、杏寿郎のように挑んでいますか?自社内の問題解決や、お客様の満足、新事業の立ち上げといった責務を全うしていますか?
 経営幹部は、鬼殺隊の柱、すなわち模範となる立場です。経営幹部はマネジメント次第で多くの人たちを救うことができるのです。日々、働く人の向上心を引き出し、「仕事の習熟度」を上げて、お客様の満足をつくり上げることが責務なのです。
 柱は、与えられた任務を命がけで果たす人たちを指します。鬼に食われる危険から人間を守るために縦横無尽に活躍しなければならない立場なのです。会社全体を考えて、社長や社員さん、会社を鬼から守る柱なのです。
 圧巻は、柱の杏寿郎が息絶え絶えになったときの、母を追想する場面です。母の言葉を、あなたの会社の社長や部下の言葉として素直に考えてください。社長や部下やお客様を思い出しながらオーバーラップさせてみてください
 「よく考えるのです。母が今から聞くことを。なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか。弱き人を助けるためです。生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため人のために使わねばなりません。天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません。弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。責任をもって果たさなければならない使命なのです。」
 映画を見ていない幹部にはぜひ見て頂きたい。部下を鬼に食わせたら駄目です。鬼殺隊の柱のように徹底して守ることです。鬼のような部下もいるかもしれません。鬼は次々に人間を鬼に変えていきます。しかし、鬼殺隊の隊士志願の少年少女のように、われわれも立ち上がって部下の人間性を呼び覚まして、部下本来の強みを引き出して、立派に育てようではありませんか。

本記事は、月刊『理念と経営』「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

成功事例集の事例が豊富に掲載
詳しく読みたい方はこちら

詳細・購読はこちら

SNSでシェアする

無料メールマガジン

メールアドレスを登録していただくと、
定期的にメルマガ『理念と経営News』を配信いたします。

お問い合わせ

購読に関するお問い合わせなど、
お気軽にご連絡ください。