企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

自己成長が、会社や世の中の役に立ち、社会に貢献する

あなたは経営幹部として何に関心を持っていますか。保身ですか。自分のプライドを守ることですか。部下育成ですか。目標実現ですか。自己成長ですか-。脳は関心のあるものに向かって行動し、無関心なものにサボタージュします。

伸びない経営幹部が陥る四つの「思考プロセス」

 人生の目的は、それぞれに異なります。ただ、多様性という名の下に、真理の探究が疎かになっていることを理解していなければなりません。多様性を悪く解釈すれば、その人の勝手なバイアス(偏見・偏り)でしかないのです。経営には「実践経営哲学」がなければなりませんし、理念やミッションが不可欠です。
 政治には、政治理念が問われ、政治哲学が求められ、明確なビジョンを国民に示すリーダーシップが問われます。政治にも倫理が求められるはずです。基幹統計や、データ改竄疑惑、政治活動費の曖昧さ、およそ政治的資質もないような者が、議員辞職勧告うを拒否して給与を取り続けており、それらを辞任させる法整備もないのは、政治世界の多様性の悪用です。
 企業でも、「これが俺の個性だ。多様性の時代じゃないか。認めろよ」と、自己成長しない上司が多様性を理由に、部下に押し付けるという話を耳にしました。人間は多様であり、いろいろな解釈をすることは大事です。異論を持って討議し合い、新しい結論に至ることはとても重要です。
 ヘーゲル的な弁証法は、すでにアリストテレスの時代からあり、テーゼ(正)・アンチテーゼ(反)・ジンテーゼ(合)は、人間の思考を拡大して、自己成長をしていく上でも重要な方法です。自己成長の最大の妨げは、自分のテーゼを守ろうとして保守化し、いろいろな考え方を取り入れようとしない頑なさなのです。
 伸びない経営幹部の特徴は、①自分の思考のコンテクスト(脈絡)に気づきがない、②気づきがないから受容能力に欠ける、③相手が引いてしまうので異論がでない、④それで自分は正しいのだという誤解が生じる、の四つです。最悪の場合はそれらを信念と呼ぶ人もいます。

結果はすべてあなたの関心度で決まる

 人間の脳は、関心のある方向へ自己を導く習癖を持ち、無関心なものにはサボタージュするようにできています。自己成長に関心を持っている人は、いかにして自分の能力を開花させるかを真剣に考えます。自分が描く自己像と現実の狭間で苦悩するときもあるはずです。しかし、あなた自身の脳は必死に自己成長のために回転していますから、タイムラグはあっても自己成長していくのです。ただ、関心の度合いは試されます。
 壁にぶつかったり、上司に叱られたり、周囲に反対されて落ち込むのは、自己成長への関心度が弱いのです。うまくいかずに自己成長を諦めるのは、いわば脳がサボタージュを始めて、別なものに関心を示しているからです。私にもありますが、わかってもらえない苛立ちは、自己成長への関心より、相手の不当な原因追究に脳が関心を示し、自己防衛に関心が移っているだけなのです。
 すでに、32年にわたって「気づき」の研修を行っていますが、自分が何に関心を持っているかを知ることは、「一生を決める」ほど重要なことです。自分に気づいた多くの人が、経営者も幹部も社員さんも、驚くほど、自己成長しています。関心が自分の成長に向くと、脳のすべてがその人の成長のためにフル回転するからです。
 人間は自分だけに与えられた天分を持っています。自分の「自」は「自う」という意味です。天与の才能発揮のために、天分としての脳が一転に集中して結果を作るのです。

本記事は、月刊『理念と経営』2019年10月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

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