企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

部下の能力を向上させ、立派な人間に育て上げていますか

働き方改革はいろいろな「嘆き」を、企業経営に与えています。現場を知らない

官僚たちの机上の政策に怒りを覚えますが、緊急の課題として、これを成長する機会と捉らえ、素早く手を打って差別化の策を練りましょう。

天国から"経営の神様“が「そんなことでどうすると……」

経営相談の九割が、「働き方改革」に関するものです。働く人に行き過ぎた権利意識が生まれています。ある面、社長や経営幹部の怠慢も否定できません。何ごとにも順調なときの油断こそが〝最大の敵〞であることを知り、知恵を絞って生産性を向上させ、今こそ、社長力・管理力・現場力の三位一体を実行に移すべきです。

松下幸之助翁は、何の心配もなく、何の憂いもなく、何の恐れもないならば結構なことだが、壁を乗り切って事なきを得てこそ生きがいが生まれるのだ、と言われています。〝経営の神様〞は、われわれが少しうろたえているのを天国から見られ、おそらく「そんな小さいことでくよくよしてどうする」と、励まされているのです。

社長だけではなく、幹部の方々も反省すべきところは素直に反省し、より具体的に自社商品やサービス、技術を自己否定して、仮に今日から創業するとしたら、本当に今の商品のままでいいのかどうか、業務、仕事、作業の見直しを図るべきです。

今は、幹部としてマネジャーとしての在り方を問うべきときです。①部下の「人間力・考える力・仕事力・感謝力」の育成にも力を入れず、②販売製品の革新提案もせず、③担当している経営資源を最大に活用できていなければ、マネジャーとして失格です。

特に、働き方改革をするには、生産性を上げなければなりません。そして、働く人たちの幸福をつくり上げることです。生産性を上げるには、日頃の部下の面倒見が問われます。面倒見の良さと部下のモチベーションには因果関係があり、尊敬され、信頼され、慕われている上司の下では、働く社員の定着もよく、意欲が高い分、部下の仕事の迅速性や正確性は向上します。

その結果、人材募集は少なくて済み、素早く正確な分、不良品はほとんど出ません。お客様も喜ばれるのです。

日本企業の生産性(1人当たりの労働生産性)は、世界から見て21位という低い水準です(労働生産性の国際比較2017年版日本生産性本部)。もちろん、サービスの良さは、訪日旅行者から見ると、驚きの声で評価され、さらなるリピーターを増やしています

本記事は、月刊『理念と経営』2018年3月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

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