企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論
管理力
2019年2月号
仕事は人生のすべてではない しかし、仕事は第一です

管理力とは部下を育成し、お客様の満足をつくり上げることです。究極、企業の発展は、部下や地元を故郷とする人たちに誠を尽くすことになります。部下の成長や社長のために涙を流せる幹部が求められます。
部下のために涙を流せば、必ず部下も奮起します
企業の未来を担うのは、幹部や部下の方たちです。特に、若者は少子高齢化で大きな試練に直面します。こうした若者が困難にもめげないように、人間力・考える力・仕事力・感謝力を磨いてあげるのが、上司の責務であり使命です。現場の社員さんは単に経営の道具ではありません。幹部であるあなたの部下は、上司であるあなたに「いのち」を預けているのです。
部下には故郷があります。故郷には大切な父や母、祖父や祖母がいるはずです。経営幹部として部下を立派な人間に育てることは、部下の故郷に誠を尽くすことになるのです。そして、部下のために涙を流してあげれば、必ず部下も奮起します。
故郷が過疎化し、故郷に帰る気持ちが薄らいでいる部下もいるでしょう。しかし、帰郷したとき、立派に成長した子どもや孫の姿を見て、父母や祖父母たちは涙を流して喜ぶに違いありません。一人の人間の成長は、単に一人のためだけではありません。その家族、その友人、お客様にまで及んで、日本社会全体にまで及ぶことを知らなければいけません。
まして、いま日本は大きな岐路に立たされています。どんなに業績の良い会社でも、社会の変化であっという間に駄目になってしまう時代です。特に、中小企業の場合は、大企業と比較して給料や福利厚生面で恵まれていません。
経営幹部はこのことをよく理解して、「人こそ自社の宝である」ことを噛みしめていただきたい。人が主役の時代です。
なぜ、人間は精神的病に侵されるのか
ヴィクトール・エミール・フランクルは「意味への意志」という言葉とともに、「人間の真の幸福とは何か」を追求して、なぜ人間は精神的病に侵されるのか、というテーマを研究した人です。決して働く時間が長いから病になるのではありません。意味を失って、その意志を喪失したときに、精神が侵されるのです。
本記事は、月刊『理念と経営』2019年2月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。
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