企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

人生へのひたむきな態度、仕事に対する真摯真さ、人間に対する誠実さ……

フランクルは、人生を豊かに生きるには、

創造価値、体験価値、態度価値の3つの価値が必要だと述べています。

物を創造する価値、体験によって生み出す価値、

そして、仕事や人生や人間に対する態度価値です。

「創造価値」を生み出す源は「可能思考能力」にある

創造価値とは、物事を1から生み出す価値です。

与えられた業務を言われたままこなしているようでは、

創造価値を生み出すことができません。

管理力とは、第1が自社の改善・改革・革新などの提案力です。

現状の企業が60の価値しかなければ、

お客様はそれ以上の価値のある会社に移っていきます。

企業の生存は非常に危ういはずです。

だからこそ、改善し、改革し、革新するのは、創造価値に値します。

現状を否定しながらも肯定的に何ができるのかを考えて、

お客様が望むような企業にする力を創造価値といい、

それを生み出す力を管理力と言うのです。

その力を養うためには、あなたの創造性を妨げている「否定的な観念」に気づき、

その要因を取り除かなければなりません。

私は可能思考教育を推進していますが、

「創造価値」を生み出す力の源は「可能思考能力」であり、

その能力を高める教育をしているわけです。

著書『マインドセット「やればできる!」の研究』(草思社)で有名な

スタンフォード大学のキャロル・S・ドゥエック先生は

「マインドセット(心のありよう・考え方のありよう)」が、

創造性を高めたり低くしていると主張しています。

可能思考能力と同じです。

1つの例を挙げると、一時は苦境にあった

静岡県のH電機製作所は可能思考を通してよみがえりました。

全社員の可能思考能力を高めることで、

無理な注文にも創造意欲を持って取り組むようになり、

それが他社との差別化などにつながり、

経常利益率26.5%という立派な業績を上げるまでに至りました。

まさに社長力・管理力・現場力の三位一体で「創造価値」をつくり出しているのです。

フランクルは、何かを創造して、何らかの価値を生み出すことで、

人は自らの生きがいや生きる意味や喜びを感じることができると述べています。

管理力とは、働く部下の「生きがいや生きる意味や喜び」が感じられるよう、

また、部下自身が何らかの創造価値を生み出すように育成していく力のことです。

本記事は、月刊『理念と経営』2018年11月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

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