企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論
管理力
2018年8月号
「美しい日本人」なら、先人を偲ぶ心を失ってはならない

日米激戦の地で「美しき日の本思い戦跡を尋ずぬる旅やなんとかなしき」と詠みました。
皆さま方が知らないはるか昔の戦時中に、大本営の作戦の誤りで、多くの将校や兵士が亡くなりました。悲劇を繰り返してはなりません。
今上天皇様の御製と皇后陛下様の御歌
西太平洋の戦没者の碑が建てられたペリリュー平和記念公園には、2019年にご退位される今上天皇様と皇后陛下様が、3年前にご訪問されました。
私は思わず「日の本に向けて建ちたる慰霊塔御退位決めたる思いさみしき」と「歌」を詠みました。
記念碑にある矢印が日本の方角に向けてあり、兵士の悲しみが伝わってくるようでした。まだ、2,000数柱のお骨が故国に帰れないでいるのです。
4月29日の昭和天皇様のご生誕の日に、多くの犠牲者を出し、少なからず、昭和天皇ご生前にはお心を痛められたであろうパラオ共和国を訪問しました。
経営幹部の皆さま方は、昭和時代の厳しさや貧しさのご体験がないかもしれませんが、昭和時代に青春を謳歌した者として、73歳にもなると、
昭和天皇様や、ご退位される今上天皇様のご動向そのものが青春時代を思い出させます。
鎮魂の神社にもお参りし、友人が持参した広島護国神社のお神酒を捧げました。お二人の御製の碑が建立されてありましたが、
今上天皇様は、「戦ひにあまたの人の失せしとふ島緑にて海に横たふ」と詠まれ、皇后陛下様は「逝きし人の御霊かとみつむパラオなる海上を飛ぶ白きアジサシ」と詠まれて慰霊されていました。アジサシとは海の上を美しい姿で飛ぶ白い鳥のことです。まだ彷徨っている御霊にアジサシの姿を重ねておられるのでしょう。
天皇皇后様は国民の「象徴」とはいえ、相当の公務を重ねておられると思います。東宮御所をご訪問したときの皇太子時代のお二人のほほ笑みが忘れられません。
慰霊碑の御製を見つめながら「さざれ石のそばに立ちたる鎮魂の歌詠みし人御退位決める」と詠みました。時はいのちです。いかに生きるべきかをペリリュー島で痛感しました。
無駄死にはするな自決も許さない
ペリリュー島で日本軍を指揮した中川州男大佐は最後の最後まで日本本土を守るために戦われたことは社長力で述べました。
本記事は、月刊『理念と経営』2018年8月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。
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