企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

部下が活性化すれば責任感溢れる人財となり、全員経営が生まれる

あなたの会社にはどんな壁がありますか。管理力とは、自社の可能性を妨げているものを自覚することから始まります。「アクティベート(活性化する)」には、すべてのものを活性化する幅の広さと実践的意味合いがあるのです。

幹部はアクティベーターの機能をしなければならない

厳しい時代が到来しています。しかし、短絡的に外部環境を捉えるのではなく、幹部として実際に自社の経営資源をアクティベーション(活性化)しているかが問われているのです。いつの時代も好況でも不況でも成功している会社はたくさんあります。決まって幹部に恵まれ、管理力の強化に成功している企業です。社長一人での努力には限界があるのです。

多くの企業を見、かつ過日の研修受講企業のアンケートを見て非常に驚きました。アンケートの集計は途中報告ですが、経常利益率10㌫以上の企業が15㌫あり、経常利益率五㌫から10㌫以内の企業が23.1㌫もあるのです。非常に社長力・管理力・現場力の三位一体が実現されていて、幹部がアクティベーター(活動的にする人)として機能しています。

また、経常利益率3㌫から5㌫の間の企業が19.8㌫あり、経常利益率3㌫までが34.9㌫です。実に黒字企業が92.8㌫もあり、赤字企業は7.2㌫しかありません。幹部が自社の経営資源をアクティベーションできるか否かは、大きな経営課題なのです。

経常利益率が5㌫以上の企業の共通項はたくさんありますが、最大の理由は人財育成を継続的に行っていることです。AI・IoT・IT時代が到来したことは事実です。しかし、企業経営の中心は「人間」であることに違いはありません。外部環境を正しく認識できていない会社ほど、業績悪化、ビジネスモデルの陳腐化に襲われて、自ら壁をつくるのです。

素直な気持ちで仕事に臨めば経営感覚が養われる

以前、私は『無知は人生に壁をつくる』という著書を出しました。中小企業の活性化を妨げている壁はいろいろありますが、一番の問題はギリシャの哲学者ソクラテスがいう「無知の知の欠如」です。「自分はできている」「自分はやっている」「それは知っている」という、こうした現象や症候群は、大きな壁の一つです。

この壁が厚い会社ほど、イノベーションは起きません。

本記事は、月刊『理念と経営』2018年6月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

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