企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論

逆境の中にこそ日本人の価値が眠っている

幹部は社長からは強い要求をされ、現場からは突き上げを食らう苦しい立場です。しかし、「You Pay The Price(代償を払え)」の格言を真摯に実践していけば、必ず花開く時が来ます。

条件の良い会社があれば、さっさと移るほうが得なのか!?

どんな人生も手放しで喜べることばかりではありません。大なり小なり苦労はつきものです。明るいほど、その背後には見えない暗さが存在します。孫子の兵法では、物事の明暗・陰陽・表裏を知る人を「智者」と呼んでいます。

そのように述べると、「それは古い考え方だ」「今の若者には通用しない」「ジェネレーションギャップがある」、と若者の教育を避ける幹部を見掛けます。幹部の立場は理解できますし、大変なのも百も承知の上です。

日本生産性本部が実施した、新卒採用の2017年度の秋の意識調査では、「条件の良い会社があれば、さっさと移るほうが得だ」と考える若者が急増しています。

また、職場の在り方の比較では、「残業は多いが、仕事を通じて自分のキャリア、専門能力が高められる職場」よりも、「残業が少なく、平日でも自分の時間が持て、趣味などに時間が使える職場」を好む割合が74㌫という高水準を示しています。

つまり、意欲の高い若者が年々減少する傾向にある、ということです。アメリカのギャラップ社が139カ国を対象に行った調査でも、日本人の仕事への熱意度は下から7番目の一132位という体たらくです。

安易なブラックとかホワイトという用語をつくり、働くことは「悪いこと」という若者への刷り込みのツケは、おそらく10年後の日本国家に〝勤勉の徳〞の喪失という最悪の事態として表れるでしょう。こうした事態は単に一企業だけで片付く問題ではないですが、日本は人が資源の国です。前向きに対策を練りましょう。

池田内閣が大事なのか、日本が大事なのか

すでに過去のことですが、安倍晋三総理はどういう意味で電通問題の渦中に、自ら命を断った女性の母親を首相官邸に招いたのかと、いまだに疑問視する識者もいるようです。一国の首相としての見識が疑われるという見方をする人もいて、最大の重要法案である早期の憲法改正の妨げになったと評する方もいます。

本記事は、月刊『理念と経営』2018年5月号「企業の成功法則 社長力・管理力・現場力 三位一体論」から抜粋したものです。

成功事例集の事例が豊富に掲載
詳しく読みたい方はこちら

詳細・購読はこちら

SNSでシェアする

無料メールマガジン

メールアドレスを登録していただくと、
定期的にメルマガ『理念と経営News』を配信いたします。

お問い合わせ

購読に関するお問い合わせなど、
お気軽にご連絡ください。