導入企業の声
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コミュニケーション向上と小集団活動展開の足掛かりに
北王流通株式会社(総合物流企業)
常務取締役 黒田 英則当社グループは従業員数約五〇〇名、車両数約二〇〇台の陣容で関東一円に一一営業所を展開する食品専門の総合物流企業です。
ドライバーさん、オペレーターさんは業務上、なかなか一堂に会する機会もなく、お互いのコミュニケーション向上と小集団活動展開の足掛かりになればと、社内勉強会を始めて四年になります。
当初より社内勉強会を「ありがとうサークル」、略して「ありサー」と名づけ、全従業員さんを五三グループに分け、各グループでリーダー(サークル長)を選出、自分たちの都合のよい時間を見つけて毎月、勉強会を開催しています。開催後は報告書を提出、改善提案も同時に挙げてもらい、その後の役員による全サークル長へのヒアリングにつなげるなど、社風改善に活かしております。
また今期、我が社においては「経営理念」を一新しましたので、この「ありがとうサークル」を通じて、新しい理念「安心をつなぐ物流システムサポーター」の浸透を図っていきます。 -
本部と現場の距離が縮まり経営理念が浸透
株式会社玉寿司(江戸前寿司専門店)
企画PR部 太田 佳子我が社は、関東圏を中心に北海道と名古屋に全二五店舗を展開する江戸前寿司専門店です。五年ほど前から幹部社員間で勉強会をスタート、目的は考え方、価値観の共有をしていくこと、企業事例を研究することで視野の拡大を図っていくことでした。
毎月の勉強会では、各人の感じ方、考え方を知ることができます。自分以外の考え方を吸収することで、相手を尊重し前向きな取り組みができるようになりました。
特に「ありがとう経営のすすめ」では、幹部がその立場や責任を自覚し、スタッフや現場との関わり方が大きく変わりました。コミュニケーションを密にとり、本部と現場の距離が縮まり、経営理念やトップの“考え方”が少しずつ浸透し、スタッフの人間的成長に繫がっています。
現在は、全店長にも勉強会の機会を増やし、現場でのさまざまな問題にも前向きかつスムーズに対応できるようになりました。今後も勉強会を通して、人間力を磨き高め、企業力の底上げを目指していきたいと思います。 -
経験豊富な先輩の意見に耳を傾け、後輩の新鮮な着想に出合う
株式会社ケイ・イー・エス(水環境エンジニアリング会社)
総務部 岩谷 匠我が社は昭和四十八年(1973)、北九州を拠点に公共の下水道施設のメンテナンス専門会社としてスタートしました。生活・環境関連施設のコンサルティングから建設、運転・維持管理まで、一貫した総合水環境エンジニアリング会社を目指して、二〇〇名の社員さんとともに、社会的責任の大きい生活・インフラ整備を担っています。
今後さらにお客様満足を高めるには、高度な技術力と安全意識をもったベテランと、将来を担う中堅・若手社員さんが融和した「チームワーク」が必要です。そこでコミュニケーションを深めるため、勉強会を本社から始めました。
親子ほど歳の離れた社員さんたちが、経験豊富な先輩の意見に耳を傾け、後輩の新鮮な着想に出合って、お互いに尊重し合う明るい社風が生まれてきました。
変化の厳しい時代こそ「全社員が経営的視点をもつ」、つまり「全員野球をする」ことが、我が社の企業理念「社会と共に発展する企業」の実践に繋がります。各職場リーダーたちの活躍を大いに期待しております。 -
学びを主体的に行動に移すことができるようになりました
株式会社ピーターパン(焼きたてのパンの販売)
中村 尚道ピーターパンは「ちょっと贅沢ちょっとおしゃれな食文化」を提供しているオーブン・フレッシュベーカリー(焼きたてのパンを店頭で販売する業態)です。月刊『理念と経営』の社内勉強会は毎週日曜日、社員ミーティングの後に開催しています。
勉強会の目的は1.他社の強みや多様化するお客様のニーズを学ぶこと、2.仲間同士で意見を交換することでプレゼン能力やコミュニケーション能力を養うことです。
当初は設問を淡々とこなすだけでしたが、他社様が実施している勉強会に刺激をいただき、積極的に意見を発表するようになりました。特に勉強会の締めくくりのバックトラック(振り返り)で、今日の学びをどう行動するかを発表することによって、学びを主体的に行動に移すことができるようになりました。
これからも現状の自分に満足せず、お客様のお役に立てるよう「学び続ける組織」を目指して、本気で学び、成長していきたいと思っています。 -
「今できることは何か」を積極的に発表し出したメンバー
佐賀金属株式会社(鉄・非鉄金属のリサイクル業)
中地 優美当社は、佐賀県を中心に、西九州地域で鉄・非鉄金属のリサイクル業を行なっており、今年で創業六〇周年を迎えます。
社内勉強会を導入して六年目になりましたが、各グループのディスカッションでは、自ずと現場の問題・課題を改善するために、「今できることは何か」ということを、参加メンバーが積極的に発表するようになりました。
たとえば、他社の事例を参考にしながら、当社の提供ベネフィットである「私たちの三つの商品」(信用と信頼・スピード・清掃)を、お客様により実感していただくにはどのような工夫が必要なのか、皆で考えを出し合って「業績アップ委員会・5S委員会・安全委員会」に提案し、社内の新しい仕組みづくりに繋げています。
さらに、普段はオフィス・工場内で業務を行なう私たちにとって、多種多様な企業運営、社長、社員さんの考え方、企業努力を知ることは、新たな知恵と工夫を得る手掛かりになっており、この活動を通じて、全社員が一体となって取り組む社風に変わってきました。 -
読む・考える・書く・発表する・承認する力がつきました
株式会社永楽堂(パンの製造・販売事業)
宮地 真樹我が社は、パンの製造・販売事業を通じて、社員やその家族の幸せづくりと地域社会への貢献を目指しています。
当社の社内勉強会では、1.自分の役割を理解し、努力を惜しまず、成長できる社員になること、2.お客様や仲間たち、協力会社さんからたくさんの「ありがとう」をいただけるようになることを目的に、全社員が参加し取り組んでいます。
2009年九月にスタートして以来、読む力・考える力・書く力・発表する力・承認する力が向上し、同時に自分とは違った価値観をもつ社員の意見を、受け入れてまとめる力がつきました。
とくにリーダーは、グループのメンバーがどう考え、どのような価値観をもつのかを知ることによって、普段の接し方、アドバイスの方法が違ってくることを学んでいます。
そのほかには、設問表の回答に加えて、「この一カ月で成長したこと」「次の一カ月で成長すること」を書いてもらっており、達成できれば皆で承認し合って仕事に対する意欲を高め、チーム力の底上げを図っています。 -
コミュニケーションが深まり仕事の効率がアップしました
安曇川電子工業株式会社(電気製品や機械の製造)
岸田 定道我が社は、昭和四十三年(1968)の創業以来、コンデンサという電子部品をはじめ、生活に身近な電気製品や機械の製造を中心とした、「部品づくり、物づくり一筋」の会社です。「心を磨き技を磨き 社会発展に貢献します」という経営理念のもと、企業の成長を目指して有志を募り、社内勉強会を始めました。
当初は、三グループ一五名のスタートだったのですが、三年経った今では、九グループ五五名が参加しています。グループ長のみの勉強会、グループ間の交流会や全グループ合同による勉強会など、自主的にさまざまな企画を提案し、盛り上がってきています。
勉強会を実施することで、1.普段会う機会がない社員と話ができ、2.他の課の現場の話を聞くことにより交流が広まってコミュニケーションを深め、3.仕事の効率がアップし、お互いに協力しやすくなりました。また、4.若い社員にとって、経験豊富な上司や先輩と話をすることが学びになっています。
今後はさらに輪を広げ、笑顔溢れる職場にしていきます。 -
社員の判断基準・指針として「理念」が社内に浸透
株式会社マエダハウジング(リフォーム)
山本 和良弊社は、住宅リフォームの設計・施工・管理及び不動産事業を展開し、地域に愛される住まいづくりを提供する企業です。広島市内で三店舗(府中町・五日市・大町)を運営しています。
勉強会の目的は、1.健全な価値観の共有、2.人材育成、3.理念の浸透、です。
回数を重ねるにつれ、設問に対する回答がしっかりしたものになってきました。また、若いスタッフが迷ったときや悩んだときは理念に立ち返るようになり、社員の判断基準・指針として「理念」が社内に浸透し、その効果が表れています。
一方、各部門間での意見交換の場にもなっており、「お客様のためにももっとこうしたら良いのではないか?」「業務効率のためにこういうことをしてはどうか?」等々の意見が出ています。
開催後は各グループのリーダー、社長がそれぞれコメントを記入し、全社員が情報を共有します。
新入スタッフも、「意見を言いやすいし、各部門の意見も聞けてとても参考になる」と言っており、非常に良い雰囲気なっています。 -
私と社員さんとの、とても有意義なコミュニケーション
グリンリーフ株式会社(有機農産物の栽培・加工・販売)
代表取締役 澤浦 彰治私たちの会社は、有機農産物の栽培・加工・販売に取り組んでおり、六一人の社員さんが一一グループに分かれて、毎月勉強会をしています。
2006年(平18)にスタートして一度は頓挫しましたが、その翌年に仕切り直して再スタートしてからは、毎月グループリーダーを中心に勉強会が行なわれるようになりました。
最近、社員さんから提出される設問表の回答がとても具体的になり、自分自身の仕事や人生と照らし合わせながら書いている人が増え、レベルアップしてきたと感じています。
農業という職業柄、職場が広範囲に広がり、職種もさまざまなので、毎日全社員さんと会うことができないのですが、その中でこの設問表を読むことが、私と社員さんとの、とても有意義なコミュニケーションになっています。
今年、各グループを中心にテーマを決めて、視察研修をしようと試みています。まだ具体的にはなっていませんが、たくさんの人からアイデアが生まれ、今後さらにレベルアップしていくだろうと期待をしています。 -
成功事例から学び、その学びをさらに深めるための"熱い日々"
株式会社フジモーターズ(自動車部品の卸売業)
丹代 裕久当社は、青森県・岩手県で自動車部品の卸売業を行なっており、今年で創業五〇周年を迎えました。最近では、単なる卸売業の枠を超えて“自動車整備補修業の活性化”を図るために、業界の人財育成に力を入れております。
数年前より、毎朝七時三〇分から四五分間、本誌を使って社内勉強会を開催するようになりました。当初は「読む力・話す力」を伸ばすことに重点を置いていましたが、今では、会社の経営理念や存在価値、社会貢献といったテーマを深く追究し、「考える力」を養う時間となっています。
毎朝ともなると結構ハードですが、皆で意見を述べ合ううちに、(1)経営理念が社内に浸透してきたことを実感するようになったこと、(2)将来目指す方向を社員一人ひとりが明確にもち、互いに共有できるようになったこと、がこの勉強会の最大の成果です。
目標に向かって自分は何をすべきなのか、課題をどうやってクリアしていけばいいのか。たくさんの成功事例から学び、その学びをさらに深めるための“熱い日々”をおくっています。