導入企業の声

  • 否定せず、承認し合うことで社風の改善を実感

    有限会社寿昇運

    有限会社寿昇運
    赤羽 昇

    当社は、長野県松本市に本社を置く、創業20年の運送会社です。「矜持の想配送業者」を旗印に、信州と中京、関西をつなぐ動脈として信州の豊かな生活環境を支えています。
    また、自然環境を支える取り組みとして、廃てんぷら油を原料にしたバイオディーゼル燃料を、自社で製造して全車の燃料に使用することで、CO2削減に取り組んでいます。
    社内勉強会の導入目的は、お互いが助け合い、支え合う社風をつくるためでした。導入から3年たちますが、「否定しない」というルールのもと、相手を承認することで、社風の改善を感じています。
    そう実感する理由は、3つです。1つ目は、同じ記事を全員が読むことで共通言語が増えたこと。2つ目は、理念経営の大切さへの理解が進み、理念につながる意見も出てきたこと。そして3つ目は、社員とお客様との関わりが増え、紹介案件が増加していることです。
    今年の工夫点として、「方針手帳」に設問ページを組み入れることにより、1年分の勉強会の内容を振り返れるようにしています。また、設問を工夫することで、社員の理念行動を集め、事例集の作成にも取り組んでいます。

  • 目的を明確にした勉強会で風通しの良い社風を実現したい

    大森商事株式会社

    大森商事株式会社
    占部 有輝

    弊社は岡山市の東区・中区を中心に、賃貸管理を中心とした不動産業を営んでいます。過去に1度、社内勉強会を導入しましたが、「仕事が優先」という意識が強く、社員さんの集まりが徐々に悪くなり、いったん中止していました。
    2年前から、「人財育成をしなければ業界から淘汰される」という思いから再度スタートしました。月に1回、会議後に1時間の勉強会を行なっています。過去に1度中止となったことを振り返ると、会の目的が不明確だったのだと思います。現在は、社内でのコミュニケーションの活性化など、〝3つの目的〟を明確にした上で取り組んでいます。
    また、正社員だけでなく、会議に出席できないパート社員さんにも設問表の提出を義務化しています。勉強会の中では、お互いに仕事に対する考え方や体験談に触れることで、経営理念の浸透や価値観の共有を図っています。
    今年、弊社は創業55年の節目を迎えています。企業の命題である〝永続発展〟のためにも、経営理念・経営ビジョンを浸透させ、風通しの良い社風を実現していきたいと考えています。

  • 社内勉強会は良い社内のコミュニケーションツール

    株式会社ラスターハウス

    株式会社ラスターハウス
    小澤 孝一郎

    東京・大田区で不動産の売買仲介と賃貸仲介の営業を始めて10年の節目を迎えました。「おもてなしの心をもって東京の不動産を活性化させること」を使命に、「365日営業、いつでもつながる」ことを強みにして、地域の方々に愛される店舗づくりを目指しております。
    勉強会は初めから全員参加で行ないました。当初は、「いまさら勉強するのは嫌だ」「自分の想いを他の人に発表するのは抵抗がある」などの否定的な意見が多くありました。しかし、続けていくうちに、「仲間の新たな一面を発見できた」「仲間の意見を聞くことが楽しい」などの肯定的な意見に変わっていきました。
    数年前からは、設問表を当社独自で考えて、それを基に勉強会を開く形になりました。最初は社長が社員に聞きたいことを中心に作成していましたが、その後は幹部で、そして今では社員全員がローテーションで設問を考えています。自ら設問を考え、回答をすることによって、社会や業界、会社に対する想いが深まっていると実感しています。
    勉強会はとても良い社内コミュニケーションツールです。これからも楽しく続けていきます。

  • 毎回、社外のゲストが参加することがいい刺激に

    キューハイテック株式会社

    キューハイテック株式会社
    日髙 美治

    弊社は福岡市で給排水衛生設備、主に都市ガス設備の設計・施工を行なっています。スタッフは総勢約50名で、うち約半数は建設現場で配管工事を担っている工事士です。 勉強会は、創刊から10年以上、毎月欠かさず続けています。2、3名しか参加しないといった時期もありましたが、今では冬場の繁盛期を除き、ほぼ100%に近い参加率になっています。
    わが社の勉強会の特徴は、以下の6つです。
    1つ目に、設問表は社員がもち回りで作成していること。2つ目に、提出された設問表に対する赤ペンでのコメント書きも社員全員で行なっていること。3つ目は、勉強会の始まりを必ず社員同士のハイタッチでスタートすることです。
    4つ目は、お茶とお菓子を食べながら、楽しくディスカッションする雰囲気を全体でつくる。5つ目は、話の流れで設問表から外れることがあってもOK。そして、6つ目は、毎回ゲスト参加を募り、社外の方たちと社員が会話できる機会をつくっていることです。今では、ゲストの参加も多いときには10名近くにもなり、いい刺激になっています。

  • 会議前に勉強会を開催することで会議でも前向きな意見が出ます

    オートライフダッシュ株式会社

    オートライフダッシュ株式会社
    加藤 勝敏

    弊社は25年前に、自動車学校の教習車の整備を兼ねたディーラーとして創業しました。そして、5年前に「地域の方のお役に立つコミュニティー空間」というコンセプトを掲げて独立、再スタートを切りました。
    「車屋さん」というと、営業とメカニック部門との不仲をよく耳にします。10年前に社内勉強会を導入しましたが、最初の数年は、意地の張り合いや自己主張をする発言が多く、思い描いたイメージとは程遠いものでした。しかし、日頃の鬱憤を出し切ると、次第に前向きな発言、他人を敬うような一面がみられるようになりました。
    現在は、過去に掲載された「理念と経営」社内勉強会報告を参考にして、勉強会を月に1度の全体会議の前に行なっています。そうすることで、勉強会後の会議でも「発言したら損をする」といった雰囲気が払拭され、活発に意見が出るようになりました。今では、会社、部門、個人、お客様全体を考えた、前向きで有意義な会議になっています。
    これからも、弊社のコンセプトを実現するためにも勉強会を通じて社内コミュニティーを大切にしていきます。

  • コミュニケーションには〝きっかけ〟が必要だと実感

    旭建設株式会社

    旭建設株式会社
    西田 貴

    兵庫県尼崎市で創業84年になる建築会社です。「職場環境サポート業」を事業領域として、工場をメインに幅広く地域社会に貢献する、社員9名の会社です。
    社内勉強会は、営業のスキルアップとチームワーク向上を目的に始めました。毎月第3金曜に、社長が作成したオリジナルの設問を基に、ディスカッションを中心とした勉強会を開催しています。
    導入当初は日程も固定ではなく、現場での仕事が多いために遅刻や欠席が多く、なかなか全員での開催が困難な状況でした。そこで、日程を第3金曜に固定したことで参加人数が徐々に増え、今ではほぼ全員が参加するようになりました。参加率の増加とともに、発言も活発になり、社内のコミュニケーションも良くなってきたと感じています。意見交換のなかで、仕事への考え方を見直すきっかけになったり、改善点の発見につながったりもしています。
    勉強会での変化から、コミュニケーションには〝きっかけ〟が重要なのだと実感しています。今後は、より質問しやすい職場環境をつくれるようにしていきたいと思います。

  • 意見や表現は違っても、目指しているところは同じ

    トーサイアポ株式会社

    トーサイアポ株式会社
    嘉藤 真也
    会社情報:業種/自動車の小売り・整備・保険代理業
    社員数/130名
    社内勉強会導入時期/2007年8月

    トーサイアポ株式会社は、自動車卸販売商社として1966(昭和41)年に設立以来、今日の自動車社会の成熟と歩調を合わせ、自動車総合ディーラーとして確固たる基盤を築いてきました。国内で最も中古車ディーラーが多いといわれる埼玉県で、高いシェアを誇っています。

    Q. 勉強会の開催内容を教えてください。

    A. 毎月、1グループ7名の3グループで勉強会を実施しています。「理念と経営」の記事のなかから設問を1つ決め、その他に、この1カ月で印象に残った良い点、反省点を発表し合っています。

    Q. 導入時にどんな苦労がありましたか。

    A. 導入したばかりの頃は、グループ決めをする際に各自で日程を決めていたために、いつも同じメンバーになってしまうことが多々ありました。また、設問への回答もマンネリ化してしまっていました。

    Q. 勉強会を開催するにあたり、どんな工夫をしていますか。

    A. 導入時の状況を踏まえて、以来、グループ分けをする際に、部署や職種、年齢をバラバラにするように心掛けています。職種の違う者同士が集まることで、さまざまな意見が出てきます。
    また、出てきた意見を認め合ったり、異なる意見を聞くことで互いを知り合うことにもつながり、コミュニケーションの向上につながっています。

    Q. 勉強会を導入したことで、会社に起きた変化を教えてください。

    A. 以前に比べ、部署間の壁を感じることが少なくなり、連携もスムーズに進んでいるように感じます。意見や表現は違っても目指しているところは同じだということがわかることで、業務改善にもつながっているようです。
    また、勉強会メンバーを毎回替えることで、今まで会話をしたことのなかった人と話をする機会にもなり、コミュニケーションも活性化しています。

    Q. 御社の強みを教えてください。

    A. 社員さんです。一人ひとりが明確に明日の目標を見据え、全力で仕事に取り組んでいます。業績を伸ばせているのも、この社員さんの存在があってこそです。
    これからも、「お客様、社員、社会に必要とされる企業の創造」の企業理念のもと、常にお客様にご満足いただけるワンランク上のトータルカーサービスの提供を追求します。

  • 一人また一人と協力者が増え、あるとき、一気に空気が変わった

    株式会社志賀商店

    セキハツオートワークス有限会社
    バイパス店店長 江澤 正人
    会社情報:業種/自動車小売り・整備・保険サービス業
    社員数/10名
    社内勉強会導入時期/2008年

    「クルマ生活応援団」として、千葉県で自動車保険、新車販売、整備業を2店舗展開するセキハツオートワークス。地域密着を実現させている社員同士の結束は、社内勉強会によって高まりました。

    Q. 社内勉強会導入のきっかけを教えてください。

    A. 当時は社内のコミュニケーションが希薄でした。そこで、コミュニケーションの活性化と、「社員1人ひとりが人生の"成幸者"になる」という目的達成の手段として、導入を決めました。

    Q. 導入した当初の様子はいかがでしたか。

    A. まず、本を読むこと自体に抵抗を受けました。全体に否定的で、勉強会など受け入れがたい雰囲気でした。
    そこで、社長や幹部数名が勉強会のサポートに入ることで、1人また1人と協力者を増やしていきました。そして、あるとき一気に空気が変わったのです。今では月に2回開催することが当たり前になっています。

    Q. 勉強会を導入したことで、会社に起きた変化を教えてください。

    A. 普段、なにげなく話す言葉が前向きで主体的なものになりました。コミュニケーションも活発になったことで助け合う社風が構築されています。
    また、その雰囲気がお客様にも伝わってリピートやご紹介にもつながっています。
    「セキハツさんはいつもみんな頑張っているね」
    「夜遅くまで熱心に会議しているよね。だから安心できるよ」
    そうしたお客様からいただく温かい言葉は、〝志事〟のやりがいにつながっています。

    Q. 御社の人材育成にかける思いをお聞かせください。

    A. 弊社のビジョンは「一生涯のお付き合い」「仲間とともに〝成幸者〟になる」です。1人ひとりが幸せを感じるためには、仲間と一緒に成長していることを実感できるということが大切です。
    スキルやノウハウも大事ですが、それ以上に「人としてどうありたいか」を大切にしてほしい。特別なご縁で結ばれた仲間です。誰1人として脱落者は出しません。

    Q. 最後に、今後の抱負をお聞かせください。

    A. 歩みは遅くても、仲間を思いやる優しさと、あきらめずに一歩踏み出す勇気、そして、人の可能性を信じることができる「人財」を目指して、共に学び続けます。

  • 導入3年目で「勉強より仕事」と言わなくなって......

    株式会社志賀商店

    株式会社志賀商店
    原 初
    会社情報:業種/製造業
    社員数/63名(パート・アルバイト含む)
    社内勉強会導入時期/2010年

    志賀商店は豆一筋に60余年、「妥協なきものづくりは一流の証し」を信念に、豆の加工商品を扱う愛媛県の会社です。そのこだわりは生産地に足を運び、土質や気候を肌で感じとり、納得した原料しか仕入れないという徹底ぶりです。

    Q. 社内勉強会導入時の御社の課題を教えてください。

    A. 社内には複数の部門があり、他部門の人との交流は個人的に仲が良い人と以外はないという状況でした。そのため、スタッフの関心は自分の部署のみで部署間の協力関係も少なく、会社全体のことに関心をもつということもあまりありませんでした。

    Q. 勉強会を開催するにあたり、どんな工夫をされましたか。

    A. まずは全員が発言すると決め、マンネリを防ぐため、1年ごとにメンバーも入れ替えました。また、グループごとに開催日が異なるため、自分のグループの勉強会に参加できないときは他のグループの勉強会に参加するなど、参加しない月がないように工夫しました。

    Q. 勉強会を導入したことで、会社に起きた変化を教えてください。

    A. 社内のコミュニケーションが良くなってきたと感じ始めたのは導入して3年がたったころです。「勉強より仕事」といった言葉が聞かれなくなり、会議でも活発に意見が飛び交うようになりました。愛媛県から食品自主衛生管理認証制度(HACCP制度)で施設の認証が取得できたのも、成果の1つだと思います。

    Q. 社員さんが勉強会で学んだことを仕事に生かすため、どんな取り組みをしていますか。

    A. 勉強会での学びとして、会社を良くするためにどうしていけばいいか、それぞれ持ち場でのミーティング時に発表してもらっています。なかには「理念と経営」に登場した企業の事例から、自社に活用できそうなことを発表するスタッフもいます。

  • 「人」が育たない企業に永続はあり得ません

    株式会社感動コーポレーション

    株式会社感動コーポレーション
    千葉 誠
    会社情報:業種/サービス業
    社員数/7名(パート1名含む)
    社内勉強会導入時期/2008年

    感動コーポレーションは、「人のココロを動かして笑顔と元気を創造します」を経営理念にした、仙台市が拠点の販売促進支援会社です。会社案内やパンフレットといった紙媒体から、ホームページやECサイトなどのインターネットプロモーション商材など、独自の視点とアイディアで業績アップにつながる販売促進のお手伝いをしています。

    Q. 社内勉強会の導入をされた目的は?

    A. 本誌に登場するのが大手企業や有名経営者ではなく、私たちと同じ中小零細企業というところが素晴らしいと思いました。経営者だけでなく、幹部社員、現場社員と、それぞれの視点で考えさせられる内容でしたので、OJTの取り組みの1つとして導入しました。

    Q. 勉強会開催にあたって工夫したことは?

    A. もともと本を読むことに慣れていない社員さんがほとんどでしたので、「面倒くさい」という意見が多く上がりました。そこで、まずは勉強会に興味があり、「やってみたい」という社員さんだけで開催することにしました。お菓子や飲み物を用意するなど、気軽な気持ちで臨める空間づくりにも心掛けました。

    Q. 社内勉強会を導入したことで、会社に起きた変化を教えてください。

    A. 社内のコミュニケーションが活発になり、風通しの良い社風になったと思います。ざっくばらんに意見を出し合うなかで、それぞれがどんな考えで業務に臨んでいるのかという点を共有できたことが大きな要因ではないでしょうか。また、物事を人に伝える能力も目覚ましく向上したように感じます。

    Q. 御社における人材育成の位置づけ、また、それにかける思いを教えてください。

    A. 企業経営は何をするにも「人」がすべてだと考えます。お客様の所に伺いニーズをお聞きすることも、それをカタチにすることも「人」と「人」とのつながりがあるからこそできることです。もちろん経営者も「人」です。故に「人」が育たない企業に永続はあり得ません。今後も「人財育成」に全力を投じ、企業経営に臨みます。

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