導入企業の声
-
回を重ねるごとに考え方が柔軟になっていく勉強会
株式会社成岐
木﨑 秀郁2008(平成20)年に、栃木県唯一の福祉車輛専門店として事業転換を図り現在に至っております。社内勉強会を取り入れて今年で8年目に突入します。導入以前は、私と2名のパートさんということもあり、社内で勉強する環境が整っておらず、不安もありました。同時期に経営理念ができ、さらにありがとう経営を目指していく意思決定をした時でもありました。勉強会では、『理念と経営』に掲載されている異業種からの学びがとても刺激になり、回を重ねるにつれて、感想・意見などが活発に出始め、考え方も柔軟になってきたと思います。
知識や知恵の向上という学びがあるのはもちろんのこと、さらに重要なのは社員さんとのコミュニケーションが充実する点です。社風をよくすることで、仕事に誇りを持てる環境にし、お客様に喜んでいただける仕事を行うことが会社の目的だと思います。
これからも、『理念と経営』の勉強会を永続させ、ありがとう経営の実践と心の経営を社員さんと共に創っていこうと思います。 -
勉強会の継続が実を結び、学ぶ社風へと変化してきた
株式会社マツミ
実松 大輔「相手が親兄弟だったらそんなことしたか?」
私が口癖のようにスタッフに言い続けた言葉です。大阪府茨木市で外壁塗装工事や土木工事、防水工事を中心とした事業展開をする弊社は「親兄弟の建物と思い塗らせて頂きます」をモットーに「親兄弟経営」で歩んできました。
「自分さえ良ければいい」「仕事をいかに楽にやるか」、そんな考えを持った人がスタッフの大半を占めている。それが勉強会を導入する前の状況でした。お世辞にもいい社風とは言えません。2008(平成20)年、追い打ちをかけるようにリーマン・ショックが起こり、3400万円の赤字となりました。そんな状況にメスを入れ、学ぶ社風をつくるため、社内勉強会を導入しました。
しかし、導入してから1年間でスタッフ13名のうち10名が辞めました。それでも「1年では変化はない、逃げずにやろう」と決心し、勉強会を継続しました。
1年では変わらない─。そうわかっているものの、次々と人が辞めていく。心が折れかけ、勉強会をやめようか悩みました。そんなとき、1人の事務スタッフが「勉強会、やりましょう!」と言ってくれたのです。すると、他の社員からも「僕らもやります!」という声が上がり始めました。継続したことが実を結んだ瞬間でした。これが会社の変わるきっかけだったと思います。
勉強会では、まともに学校に通ってこなかったスタッフも多く、勉強会では漢字が読めないことや意味が理解できないということがよくありました。そのたびに私は「これはなぁ......」と丁寧に解説しました。参加者にとって苦しい時期でありましたが、半年ほどたつと少しずつ勉強会に「楽しい」という雰囲気が漂い始めます。参加メンバーの理解度が上がり、「考えの幅が広がった」「コミュニケーションが濃密になって、会社と仲間が大好きになった」などの声が聞こえるようになったのです。
勉強会を始めて3年、ようやく学ぶ社風に変わってきました。スタッフが成長し、顧客からの評価が上がる。利益も上がり、スタッフの士気が高まり、さらに学ぶという好循環が生まれています。
また、業績もV字回復し、勉強会を導入するまでと導入してからを比べると、導入後が飛躍的に成果を生んでいます。 -
勉強会を継続したことで愛されるお店に成長しました
有限会社西村自動車
逢坂 正寿徳島県西部、三好郡東みよし町にて自動車整備業を営んでおります。1965(昭和40)年に創業し、地域の方に愛されるお店をモットーに邁進してきました。「車検のコバック」に加盟し、車検台数で地域1番店となり、昨年に「新車市場」にも加盟したことで、新しいカーライフのご提案ができるようになりました。
しかし、ここへ至るまで紆余曲折がありました。元々は「誰のために仕事をしているのか」という、意識の希薄な状態からのスタート。スタッフ間での衝突や意見の食い違いから、離れていったベテランスタッフもいました。しかし、勉強会を続けることで自発的に考えて行動し、お客様目線の仕事ができるようになりました。結果、お客様満足につながり、たくさんの方に愛されるお店に成長しました。
私たちの勉強会はリーダーが毎月代わるので、スタッフのスキルアップにつながっています。
また、他社の事例から、自社に生かす方法をディスカッションし、意見をシェアして、改善の一歩につなげています。
今後も現状に満足せず、改革、お客様の満足、スタッフの豊かな心づくりを目指していきます。 -
仲間の熱い思いを知り、結束を高める勉強会
株式会社ジャパンビルテック
岡田 智花弊社は、大阪府吹田市で「キレイは心を幸せにする」を経営理念とし、お客様の笑顔を糧に創業より26年間、清掃業務を行っております。
日頃は業務に追われ、落ち着いて意見を交わし合うことがなかなかできず、情報共有が紙のみで行われることもあります。だからこそ、思いをぶつけ合い、コミュニケーションを取ることが必要だと感じ、勉強会を導入しました。
社員が一堂に会する勉強会は、ディスカッション形式で行います。現業スタッフ・事務スタッフだからこそ見えるもの、それぞれの立場から思うことを共有できます。時には仲間の熱い思いを垣間見ることで、自身のやる気を増幅させる効果もあります。
弊社では勉強会をコミュニケーションツールの1つとして活用しています。勉強会では業務向上についての考えと仲間への理解を深め、結束を高めています。また、月に1度の頻度で行う勉強会は、業務から1歩引いて会社を客観視する良い機会となっています。 -
発表・承認が、「できる」という自信につながっています
株式会社オアシス
小倉 惇弊社は、茨城県つくば市に本社を置き、「ライフプランコンシェルジュ」として生命保険、損害保険、住宅ローンの代理店を行っています。
勉強会をスタートして4年目です。最初は「やらされている」という雰囲気でした。しかし、継続しているとグループ分けの要望が出たり、役職を問わず自由な意見が言えてうれしいという声をもらったりするようになりました。会議での発言にも変化を感じています。
また、勉強会での発表と承認が、コミュニケーションにもプラスの効果をもたらしています。自分の考えを伝えることに、特に若手社員さんは不安を抱えているようです。それが、勉強会での発表と承認を通じて「できる」という自信へとつながっていると感じています。
これまで勉強会は社内のメンバーのみで行っていましたが、社員さん同士で話し合い、今では『理念と経営』経営者の会にも参加するようになりました。より自由な考えを発表する機会になっているようです。社員さんが笑顔で発表する姿に、とても成長を感じます。 -
勉強会に参加したことで働くことの価値に気づけた
有限会社アルファオート
深澤 純地域の方に「あって良かった」と思っていただけるお店を目指し、大阪府枚方市でバイクショップ2店舗を運営しております。
勉強会を始めて7年がたち、その大切さが社内に浸透しつつあります。先日も若手スタッフから勉強会に対して、「『なぜ、社会人になってまで勉強しないといけないのか』と前向きではありませんでした。しかし、参加してみて、働いていることへの価値が深まりました。それから、勉強することの大切さを感じ、勉強会へ参加することに前向きになれました」と発表があり、朝礼リーダーのスタッフが涙することがありました。
工夫をしているのは早朝6時から行う月1回の会議と共に開催していることです。早く終わることで、休日参加のスタッフも休日を満喫できます。また、会議で雰囲気が悪くなっても、後の勉強会で〝何のために仕事をしているのか〟を再確認することで、良い雰囲気が戻ります。勉強会後は、参加スタッフ全員で朝食を取ってから業務を始めます。とても良い1日のスタートがきれています。 -
社員さんの成長を一番実感する教材であり、勉強会です
有限会社オーリー
太田 利昭弊社はタイヤ販売店です。島根県は降雪地区で、10万人の人口に対してタイヤ販売店の数が最も多い県でもあります。創業当時は、タイヤメーカーの下請け作業をメインに行い、次第に自社での販売へと移行していきました。
下請け作業がメインの時は、「勉強なんかしなくても依頼されたことをきちんと行えば良い」と思っていました。しかし、一般のお客様を増やしていこうとすると、接客応対、店舗立地、自社認知などの問題が起きてきました。
私も、このままではいけないと経営の勉強を始めました。しかし、学べば学ぶほど、現場の社員さんとの温度差が出てきました。「自分ばかり勉強していたのでは会社はよくならない」。そうした中で、社内勉強会を導入しました。
すぐには結果が出ませんでしたが、1年、2年と続けていくと社員さんの発言の中に経営理念が飛び交うように!考え方だけでなく行動にも変化が出てきました。お客様から「気持ちの良い対応をしてもらったよ」とお手紙をいただけるように!今では弊社にとってなくてはならないツールです。 -
勉強会によって、どんな場面でも堂々と発言できるように
杉林建設株式会社
杉本 友子「世に必要とされる会社を目指し、人に必要とされる人間を目指す」を経営理念とし、愛知県岡崎市で総合建設業を営んでいます。明治40年創業で、会社組織としては設立55年目を迎えました。
経営方針を基に毎年、個人の行動方針書を作成し全員参加型の「経営指針書」を作り始めて今年で17年目です。作成にあたり、一人ひとりの目標を会社の方向性と合致させるには、やはり社員教育、それも共通言語を用いた社内教育が不可欠と感じていました。
『理念と経営』を用いた社内勉強会は6年前から始めました。月に2回、会議の後に1時間ほど開催しています。続けていて良かったことは、社外で発言の機会があった時、自分の意見をわかりやすく明確に相手に伝えられるようになったことです。社内勉強会で自分の感想や意見を繰り返し発表することでコミュニケーション能力が向上し、どんな場面でも臆せず堂々と発言できる力が備わったのだと感じています。
『理念と経営』を通して全国の企業様の取り組みや理念経営に触れることで、もっと社会のお役に立ち、必要とされる会社、人間になろうと気持ちが引き締まります。
時には話が脱線しますが、それもまた楽しみながら、最後は笑顔で会を終えるようにしています。 -
〝人財育成〟こそが、より良い仕事を生む源泉になる
有限会社いすい
宮城 信孝弊社は、一般クリーニングを基本業務に徳島県下で8店舗を運営しています。
社内勉強会の導入目的は社風を良くし、学ぶ環境をつくるためです。当時の社内は店舗と工場が対立し、お互いを認めていませんでした。「自分たちが扱っているのはお客様の大切な商品」という意識も薄かったと思います。
導入後、最初の1~2年はあまり変化を感じられませんでした。やらされている感いっぱいで、あるパートさんは「なんで仕事以外に時間を取って、こんなことせんとあかんの?」と参加しなくなってしまいました。
変化を感じるようになったのは、「13の德目」を使った朝礼を、社員さんの提案で始めてからです。朝礼との併用が相乗効果を生んだように感じます。現在は、10名で始業前の7時30分から開催し、遅くとも8時45分には終わるように気をつけています。
当社は、お客様の商品をお預かりし、きれいにしてお返しすることをなりわいにしています。商品に思いを込めることが仕上がりに影響します。〝人財育成〟こそが、より良い仕事を生む源泉になると思います。 -
経営者と幹部二人の勉強会は月1回の「幹部教育の場」
株式会社ジン・コーポレーション
炭屋 昭一郎大手ゼネコンの2次下請けとして東京・神奈川を中心に都市型土木工事に従事しています。管理職2名、現場従業員16名の、創業15年目の会社です。
勉強会は7年前に始めましたが、最初は仕事を優先しがちで開催は不定期でした。しかし、3年前に現場従業員が管理職になったことを契機に、社長と幹部の2人で「幹部教育の場」として月に1回開催するようになりました。
設問表の回答に対して、コーチングを意識した質問を投げかけるようにしています。仕事観や人生観にまで掘り下げたり、実務に生かせる具体的な話を引き出すように心掛けたことで、記事からの学びが理念的視点と経営的視点が結びつく場になってきたと感じています。
時間をかけてじっくりと話し合うことで、深いコミュニケーションの場となっています。さらに、記事からヒントを得て自社のサービスを向上させるアイディアが見つかったり、ときには悩み相談の場になったりと、毎回新しい発見を得ながら楽しく学んでいます。