「読まれている」という意識が取り組み姿勢を変えた

「読まれている」という意識が取り組み姿勢を変えた


ザッツ・コーポレーションは、大阪市に6店舗を展開する地域密着型の美容室です。「快適空間の創造」という理念のもと、お客様1人ひとりの要望に合わせたヘアスタイルを提供するために、スタッフの人間力向上に力を注いでいます。

Q. 社内勉強会の導入をされた目的は?

A. これまでは、理念の浸透と意思統一を目的に定期的に個人面談を行なっていましたが、スタッフが増えるごとに時間の調整がしにくくなっていました。そこで、勉強会がそうした場になればと思い、始めました。

Q. 社内勉強会を導入したことで、会社に起きた変化を教えてください。

A. 初めは経営者を含めた店長・副店長メンバーで開催していましたが、記事の感想止まりで自社への落とし込みまで話が及ばず、設問表も書き込みが少ない状況で、活発な会とは言えませんでした。
ところが、導入2年目に思い切って全社員参加に切り替えたところ、若いスタッフを中心に熱心に参加してくれたのです。「先輩・後輩が共通のテーマでディスカッションする」ということを楽しむことで、お互いを理解し、人間関係の向上にもつながっています。

Q. 導入に成功した要因は何だったと思いますか。

A. ある時期から、スタッフが記入した設問表すべてに経営者が赤ペンでコメントを書いて返却するようにしました。すると、「読まれている」ということを意識して、よりしっかり記事を読み、自分の考えを書くようになりました。
経営者にとって、社員さんの考えていることがわからないことほど不安なことはありません。コメントを書きながら気づかされることも多く、経営者にとっても一番の勉強になっています。

Q. 御社における人材育成の位置づけ、また、それにかける思いを教えてください。

A. 美容業界は人材育成に尽きます。技術はできて当たり前で、その技術をどれだけお客様満足に結び付けられるかは、相手の気持ちを汲み取る能力にかかっています。さまざまな企業の事例は、考えを幅広くもつための知識の源となっています。

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ザッツ・コーポレーション株式会社
藤内 義久
会社情報:業種/美容業
社員数/54名(保育士3名含む)
社内勉強会導入時期/2007年

 

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