6月号読みどころ(3)
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6月号読みどころ (3)
        『  企業の成功法則  』
        ~ 社長力・管理力・現場力 ~
______________ P27~P33 _
会社のどこかに問題があれば、
必ず現場に現れてきます。
「社長力・管理力・現場力」を読むにあたって、
「現場力」から思考を展開してみると
従来と異なったとらえ方が生まれてくるかも
知れません。
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 ■ 現場力    
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 「今のお客様をつなぎとめる費用は、
  新規顧客開拓費用の1/5」
「お客様離れを5%減らすと利益は倍になる!」
 この状況を作り出すのが、
 お客様との直接的な接点を一番多く持つ
 現場の皆さんになります。
ここに現場力を高める必要性が生まれてきます。
 現場においては、
 お客様の要望を全て聞き入れるだけでは、
 顧客満足を創り出す事は出来ないはずです。
 そういう意味で、
 「一体、何が顧客満足なのか」で
 判断に迷うことがあります。
 定型業務の中ではあまり生じないでしょうが、
 イレギュラーな出来事に対して、どのように考え、
 判断し、対応していくのか。
 その対応如何によっては、
 良かれと思って行なったことが、
 逆に会社から評価されないどころか、
 大きな叱責を買ってしまったり、
 お客様のクレームに発展してしまうこともあります。
 つまり、
 現場も「言われた事をするだけ」では足りず、
 社長や上司の方針に沿って判断する力が
 必要ということです。
 お客様の期待に応えるために、
 現場力の強化は当然なのです。
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 ■ 管理力    
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 イレギュラーな出来事やクレームは、
 現場力を高めるための勉強の機会と
 言えるでしょう。
 そして、これは上司から見れば
 絶好のOJTのチャンスとなります。
「会社が何を目指し、何をしようとしているのか」
 その判断基準を
 実際の事例に基づき教育できるのです。
 
 簡単に考えると、
 以下のことを明確にすることです。
 
  「我が社ではどういう行動が
   評価される(褒められる)のか」
 
  「何をしてはいけないのか」
この判断基準のベースが経営理念です。
 単純に、問題が収まったから良いとか、
 お客様が喜んだからOK、
 クレームを起こしたから駄目、ではなく、
 「なぜそう考えるのか?」を繰り返し
 教えていくのが管理力です。
 いかに社員一人ひとりに対して、
 自らの判断で問題を解決するように
 動機づけられるか、
 つまり、「こうしろ、ああしろ」の指示より、
 部下に「考えさせること」「理解させること」を
 する必要があります。
 
 このように、現場力を高めるためには
 管理力の強化が不可欠です。
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 ■ 社長力
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管理力を高めるためには、やはり社長力です。
 社長力とは、社長自身の言葉であり、態度であり、
 様々な判断基準であり、実際の行動です。
 社長として、何を基本とし、何を長期目標とし、
 目的をどう位置付けるかが重要です。
それが、理念・ビジョンの明確化と浸透です。
 そして当然のこととして、
 自らが言行一致しなければ
 どんなに高尚な理念を唱えたとしても、
 それは絵空事で終わってしまいます。
 それどころか、幹部社員に不信感を与え、
 現場のモティベーション低下に
 つながりかねません。
 1.言っている事とやっている事が
   まるで異なる社長
 2.人の話を聞かず耳障りな部下を置きたくない、
   イエスマンばかりを登用する社長
 3.部下に信念を持って指導できず、
   一緒に愚痴をこぼしている幹部
 4.社長と部下の間に挟まれて、
   葛藤とあきらめの幹部
 5.上からの指示が無ければ
   動こうとしない現場
 6.自らの責任を果たさずに不平不満、
   被害者意識だらけの現場
 これらの条件を満たしてしまうと、
 企業の発展はありません。
 会社を支えていく「現場力」
 それを強化していくための「管理力」
 現場を支え、幹部を育成する「社長力」
この視点で、6月号をお読みください。
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