2月号読みどころ(3)

2月号読みどころ(3)


_________________________
2月号
      月刊「理念と経営」の読みどころ(3)

          「企業事例研究 2」
   株式会社ウインローダー 代表取締役 高嶋民雄
_________________ P42~P49 __

2月号企業事例研究の2社目は、
     株式会社ウインローダー様です。

ウインローダー様は、
 自車両による運送、倉庫での保管・在庫管理、
  全国への配送、環境への取り組みなど、
   多角的な物流提案で業績を伸ばしている企業様です。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ■ 社長の信念が社風をつくる     
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 

「理念」をとるか、「利益」をとるか.....

皆さんは、どちらをとりますか?

どの経営関係の書物を読んでも、「理念」が大事!
 と書いています。「先義後利」という言葉も有名です。

では、何故「理念」が大事なのでしょうか?

今回のウインローダー様の企業事例は、
 この視点で読んで下さると、大きなヒントがあると思います。

ひとつ、エピソードを紹介します。

ウインローダー様の朝は、
 毎日行なわれる「元気朝礼」でスタートします。
 
全員が一つの輪になっての「肩揉み」、
 全員が大きな声を出しての「ハイ訓練」、
  職場の教養や社員ハンドブックの「輪読」、
   部署ごとに「握手の実践」、そして「理念の唱和」。

毎日、約20分間をかけて行われます。

皆さんの会社には、朝礼のような全社的な慣習を
 嫌がる人がいないでしょうか?

ウインローダー様には、朝礼を嫌がる方はいません。
 社員さんの自主的な意見でやり方を変えながら、
  楽しんで朝礼を行っておられます。

何故、このような社風が生まれたのでしょうか?

これは偶然ではなく、社長の信念が生んだ必然なのです。

高嶋社長様の根幹には、
 「社員はかけがえのない人財である」という信念があります。
   その信念によって、経営の意思決定をしてこられました。

ある時、
 実績のある社員さんから、このような告白をされたそうです。

 「あの家電販売店と仕事をしていると、心がすさむ….」

その家電販売店は、業界トップを争う大手企業です。
 取引は、大きな額です。

しかし、自社を下請けとして見下したような傲慢さが感じられ、
 20歳前後の若い社員にアゴで使われる、とのことでした。

皆さんなら、どうしますか?

私なら、「我慢してくれ…」と言うと思います。

 
しかし、高嶋社長様は即断します。

 「その会社との取引はやめよう」

 「わが社にとって、
   仕事中に社員の大切な心が『すさむ』ことは、
     許容できない。」

この高嶋社長様の意思決定が、社員さんの信頼をもたらします。

 「社長は自分達を守ってくれた」

 「理念の言葉は口だけじゃない」

社員さんは、社長が本気で自分達のことを「人財」と捉え、
 真剣に大切にしてくれていると実感しました。
  信頼関係が絆を生み、健全な自主性が育っていきました。

それが、前述した「元気朝礼」にも表れているのです。

高嶋社長様の「哲学」が、
 どのように「経営理念」に昇華したのか…

「経営理念」が、
 どのような「意思決定」を生んだのか…

「意思決定」が、
 どのように「コア・コンピタンス」をもたらしたのか…

きっと、皆さんの会社でも生かせることがあると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です