株式会社食創

食と、食を支える人々の未来をつなぐ Vol.1

会社名 株式会社食創
本社所在地 北海道帯広市西 1 条南11丁目 1 番地
業 種 卸売及び小売業
(米穀、食品、飼料、燃料)
代表者 竹森 直義
社員数 82名(パート含む)

経営理念


・食の創造に努め、全従業員が明るく豊かで幸せな会社を目指す
・食生活に関わる仕事を通じ、社会から必要とされ、社会に貢献する会社を目指す



事業の紹介


昭和27年、お米と食料品の卸として創業。帯広・十勝を営業の中心にしてきました。その後、家畜の飼料事業と燃料事業の扱いのスタートを皮切りに事業の多角化を行い、現在では帯広本社、札幌、釧路、旭川、青森、埼玉に営業拠点を置いています。



13の德目を始めた経緯


「13の德目」朝礼は、2018年から導入しました。日本創造教育研究所の研修に参加し、その中で「13の德目」を使用した朝礼を実際にやってみる中で、毎週のテーマに沿って毎日考える機会を習慣化できることが良いと感じたのと、各項目に沿ってお互いの意見を聴いて、承認し合える環境を社員さんと一緒に作れると思い、社内にも導入したいと思ったのがきっかけです。一人ひとりの気づきの能力を引き出し、チームワークを作るという観点で、とても良いツールだと感じています。

以前から朝礼はやっていたのですが、そこに「13の德目」を追加しました。そして、どうせやるのであれば全員で導入しようと思い、1 年目から全社員分の「13の德目」を購入し、スタートしました。

全社導入をしようと決めたのは、 5 年後、10年後、その先も含めて社員さん一人ひとりが成長することが会社の永続に繋がると思ったからです。
全社導入して良かったと思うのは、拠点が離れていても、同じ冊子を活用して朝礼することで、拠点との温度差や意識の差を縮めることができているという点です。

逆に、大変だったことは、導入することの反発も少なからずあったことです。朝礼を活性化させる委員会のメンバーに、新年度から「13の德目」を導入するにあたって、どうやったらスムーズに導入できるか考えて貰い、検討を重ねました。いろいろな意見もありましたが、その際に、社員さんには自分の思いや導入の目的をお伝えし、どうしたら活用できるかを一緒に考えてほしいと協力を依頼しました。

そこから、「13の德目」の活用を進める中で、「これはいいですね」と言ってくださる社員さんも徐々に増えていき、周りの社員さんにも良さを伝えていってくれたおかげで、全社員さんを巻き込んでいくことができたと感じています。



自社ならではの取り組み


最初は、全体で集まってやっていましたが、今はグループごとに 7 、 8 人で開催しています。同じ仕事をする仲間同士でグループを分けることで、設問に対する答えと感想を述べあったり、お互いに承認したりすることで、より親密性が高まっていると感じます。司会は当番にして、一人に偏らないようにもしています。基本的には、「13の德目」の次第の内容に沿って進めていますが、その他の連絡事項等の共有も大切にしており、行動予定や顧客情報の共有、月次の実績数字や月中の数字の進捗も共有を図って、共通認識を持って仕事を行うようにしています。


効 果


社員さんの成長と、普段気づくことができていない社員さんの頑張りや成長を感じられる点が非常に良かったと感じています。
発言している内容、設問に書いている内容を聴いて、社員さん一人ひとりの成長を感じることができています。失敗体験もオープンに伝えることで仲間からアドバイスをもらったり、成功体験を共有しそのプロセスを伝えてくれたりもします。社員さんが日頃頑張っている部分は見えていないこともあるので、日々の変化が分かることも嬉しく思いますし、承認する機会にもなっています。社内のやりとりを見ていても、お互いに協力をする、気遣いをするということが、目に見えて多くなっています。
また、たまに朝礼が終了した後に、「さっきの話ってこういうことですよね」という会話があり、人の話を聴いて自らも考えるという習慣も次第に身についてきていると感じています。