『実践!人が主役の経営』(無料メールマガジン)

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「人に歴史あり 逆境! その時、経営者は…」

後継、社内改革、さらには、大手に事業の柱を奪われ、
続出する退職者。逆境に立ち向かう中で「社長の息子」が
見いだした企業の姿とは。

今週は「人に歴史あり 逆境! その時、経営者は…」
株式会社ニュー・サンワ様をご紹介します。
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☆ISO認証取得のため奔走した「社長の息子」

愛知県一宮市にある株式会社ニュー・サンワは、
多種多様な工業用樹脂製品の製造販売を手掛けています。
1972年に現・加藤寛隆社長の父である鋼治氏が創業しました。

加藤氏が父の会社に入社したのは25歳のときでした。
語学を習得するため外国へ出て2年が経った頃、
日本の母から1本の電話がありました。
「今度、社内でISOを取得するための取り組みを始めたから、
お前も日本に帰ってきて手伝ってくれないか」
この電話により加藤氏は、急遽請われるままに入社します。
しかしそこで目にしたものは、会社のひどい現状でした。

「始業時間になっても仕事が始まらず、見れば焼却炉で
ゴミを燃やしながらタバコを吸っているのです。
月曜日にほぼ毎回休む『月曜病』の上司もいました。
社内の雰囲気は暗く、作業着のジャンパーが黒っぽかった
こともあり、同業者からは『カラスの軍団』と呼ばれていました。
離職率も高く、現実を見たときには深く失望しました」

ISOを取得するには、納期を守り、クレームにも的確に対応し、
品質管理を向上させる必要がある。加藤氏は品質管理に対する
従業員の意識改革を進めるも、苦難の連続でした。

「きついことを言われました。
『社長の息子がなに生意気なこと言っとるんや』
『なんで俺がお前に指示されなあかんのや』
『人には頼み方というものがあるだろが』
結果を出すことに必死だった私は、
土下座をしてでも協力を請いました」

1998年に、4年もの歳月をかけて「ISO9002」の取得に成功したものの、
品質向上の継続化のための人材育成が課題でした。
意識改革が進まず、意を決してある研修会への社員参加を促します。
しかしこれが猛反発を生み、当時、社員の半数近くが辞めていったのです。

☆大手に事業の柱を奪われ、売り上げが激減

少しずつ改革が進む中、2000年に大きな出来事が
ニュー・サンワを襲いました。事業の柱となっていた
技術の特許を別の部品メーカーに奪われてしまいます。

特許に関する知識不足からの失敗ではあったものの、
8億円あった売り上げは1億8000万円まで落ち込む事態となりました。
翌年2001年は赤字となり、賞与も出せなくます。さらに、柱の事業から
撤退することがわかってからは、人材育成の取り組みから始まりまった
社員の辞職傾向に拍車がかかり、最終的に18名が去っていったのです。

活路を見いだしたのがレトロフィット事業(旧型の製品を改良する事業)。
劣化したパーツを再コーティングすることで新品同様に
生まれ変わります。しかし、お客様の工場の機械のパーツを持ち込んで
再コーティングするとなると、必然的に製造ラインが停止している
土日やGWや年末に働くことになります。
こうした事情のため、他社でやっているところはありませんでした。

社員の負担を考えると心が痛むものの、危機脱出のために
土日出勤を社員にお願いをします。すると、辞めずに残ってくれている
数名の古株の社員が、こう言ってくれたのです。

「やりましょう」

加藤氏はただただ「ありがたかった」と、当時を振り返ります。
加えて、車業界だけでなく、他業種も視野に入れて活路を開いていきます。
社員の奮闘もあり危機的状況は回避され、
翌2002年には黒字転換することができたのです。

☆すべては社員のために

2013年に加藤氏は新社長に就任。
力を注いだのは理念の浸透で、人材育成を重視します。
朝礼や社内勉強会、プレゼン形式の全体会議、
給料袋に手紙を添えるなど、社内改革を進めました。

また2016年には、愛知県の優れたものづくり企業に送られる、
「愛知ブランド企業」の認定を受けます。

「私は、社員が家族に対して、『お父さん(お母さん)は、
こんなすばらしい会社で働いているんだよ』と誇りをもって
言える会社にしたいのです」

さらに、3名の高校生をインターンシップとして受け入れたのですが、
後日、そのうちの一人の高校生の母親が「子どもから御社の話を聞いて、
私もぜひ御社で働きたい」と言ってきたのです。
その母親は、今、ニュー・サンワで喜々として働いているそうです。

ニュー・サンワには加藤社長が入社当時に目にした、
暗くて重い雰囲気はもうありません。
共に上を向いて進む仲間たちの姿がありました。

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2017/5/26(金)送信: メールマガジンより。

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