「老舗」に学ぶ

「老舗」に学ぶ


◆企業事例研究…「老舗」に学ぶ ~株式会社半兵衛麩~

「伝統とは、守るものではなく、潰していくもの改革していくもの』
  今回は、株式会社半兵衛麩、第11代目半兵衛の玉置会長に企業発展のヒントをお伺いしました。その一部を、ご紹介致します。

●三代目が“家訓”として残し、いまにも続く荀子の言葉「先義後利」
・「店を発展させたのは三代目でしたが、父親の二代目が道楽をしたようで母親を何とか助けたい、
楽にさせたいと商売に身を入れてがんばったのです。
そんな三代目が家訓として残してくれたのが、
荀子の「先義後利(義を先にして、利を後とす)という言葉です。」

●相手も自分も喜び、物も大事にできる。これが商売で言うホンマの「三方よし」
・食料品店に配達に行っても、他の麩屋さんは店先でお金を頂いたら「おおきに」と言って帰ります。
お得意先の店先は夕方には黒山の人だかりになるほど忙しかった。
だから私は配達に行ったついでにお手伝いしていました。
すると、お店も私のところの麩を先に売ってくれます。
そういう忙しいお店ですから倉庫も整理できていないんですよ。
どこに何がはいっているかわからない。私は倉庫の掃除と整理もしました。
縄は紐でくくり、紙は紙でまとめ、売り物の乾物類を箱の中へきちんと入れてあげる。
そしたら、親父さんが「助かるわ」と喜んでくれはる。
それで、「すんまへん。この縄もろてもよろしいか」といったら
「持って帰り」と縄や木の箱をくれはります。それを再利用させてもらう。
人が捨てる物を頂いて帰って、向こうさんは喜んでくれはるし、自分も嬉しいですし。

●いい麩を作ろうと思ったら、いい材料を使い、時間をかけて非効率でなければならない
・「儲けを優先して作ったらおいしい麩はできません。うちの麩はきめが細かいですね、と言われる。麩はグルテンと小麦粉を一度合わせるんですが、そのときの配合が違うんです。儲けようと思ったら逆に、小麦粉をたくさん入れたらいいんです。」
・「伝統は守っていくものと思っておられますが、そのまま守っていくのは伝承です。
伝統とは潰していくもの、改革していくものです。」

上記の詳しい情報に関しましては、「理念と経営 8月号」に掲載しております。
ご興味ございましたら http://www.rinen-mg.co.jp へお立ち寄り下さい。

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