“失敗”を“成功”に結びつける企業文化

“失敗”を“成功”に結びつける企業文化


★オンリーワン経営★“失敗”を“成功”に結びつける企業文化
~栞がヒラリとすべり落ちた瞬間、閃いたアイデアが大ヒット商品を生んだ~

今回は「失敗」について考えてみましょう。以前『失敗学のすすめ』(著:畑村洋太郎)が大ヒットしましたが
「どんな立派な人間でも、企業でも、失敗するものである」という事は、当然の事です。
自動車メーカーのホンダの創業者、本田宗一郎氏は「99%の失敗があって、
初めて1%の成功がある」と喝破されていますし、
実際にホンダには「失敗表彰制度」や、一番失敗した社員には「社長賞」まで与えられます。
一流の人間や企業には、『失敗』を『成功』に結びつける哲学・理念があります。

そのような例として、「ポスト・イット(糊つき付箋)」を開発した3M社を取り上げてみます。

◆『15%ルール』と『ブートレッキング』
 1969年、3M社で接着力の強い接着剤の研究開発をしていたシルバー氏が、
試作品を作ったのですが、「非常に良くつくが、簡単に剥がれる」という完全な失敗作でした。
通常であれば、当然棄てられる運命ですが、この“奇妙な接着剤”が気になりました。
早速、『15%ルール(勤務時間の15%は自分の好きな研究につかってもいい)』を活用して、
社内のあらゆる部門にこの“発見”を紹介しサンプルを配りました。
そして、5年後、テープ製品事業部のアート氏が、本に目印として挟んでいた栞がヒラリとすべり落ちた時に閃めいたのです。
「これこそ、“奇妙な接着剤”が使えるのではないか!」と。
また3M社には、『ブートレッキング(上司の命令に背くことになっても自分の信じる研究をするために、会社の設備を使ってもいい)』という文化があり、
アートさんはポスト・イットの商品開発をすることが出来、ついには大ヒット商品となっていったのです。

失敗をするということは、裏を返すと「チャレンジしている」という事なんですね。
皆様も失敗を成功に結びつける企業文化を参考にして、オンリーワンを目指されてはいかがでしょうか??

詳しい情報に関しましては、「理念と経営 8月号」に掲載しております。
ご興味ございましたら http://www.rinen-mg.co.jp へお立ち寄り下さい。

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