【用語】3月号(4)

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●暗黙知(3月号47ページ)

「あん・もく・ち」と読む。

言葉・数式・図表で表現できない主観的・身体的な知。
例えば、勘・直観・個人的洞察・経験に基づくノウハウ。

一方、言葉や文章、数式、図表などによって
表出することが可能な客観的・理性的な知のことを
「形式知(けい・しき・ち)」と呼ぶ。

一橋大学大学院の野中郁次郎教授は、
自身の著書である「知識創造企業」の中で、
個人・組織の間で、暗黙知と形式知を
相互に絶え間なく変換・移転することによる
新たな知識創造のプロセスをSECIモデルと呼んだ。
●SECIモデル(せき・もでる)

「共同化⇒表出化⇒連結化⇒内面化」
というプロセスを経ることで、知識の共有・活用を行う
ナレッジ・マネジメントの基礎理論。

○共同化(Socialization)
共体験などによって、暗黙知を獲得・伝達するプロセス
○表出化(Externalization)
得られた暗黙知を共有できるよう形式知に変換する
プロセス
○連結化(Combination)
形式知同士を組み合わせて新たな形式知を創造する
プロセス
○内面化(Internalization)
利用可能となった形式知を基に、個人が実践を行い、
その知識を体得するプロセス
各ステップを営業パーソンの例で簡単に解説すると、
以下のようになります。

営業部門に配属された者が、
先輩との同行営業やロールプレイなどで、
体で営業のノウハウを学ぶ段階が「共同化」です。

体で学んだ営業ノウハウを、
マニュアルなどにまとめていく段階が「表出化」です。

営業部門のミーティングなどで意見交換を行い、
マニュアルをレベルアップさせ、
自社の営業プロセスを標準化していく段階が「連結化」です。

標準化されたマニュアルを用いて実際に営業してみて、
一人ひとりが体に覚え込ませていく段階が「内面化」です。

そして、
マニュアルを体得した営業パーソンが、
新たに配属された者を同行営業などで教育するなど
「共同化」の段階に戻ります。

このように、
SECIモデルは、継続的に循環する必要があるため、
「知識創造スパイラル」と言われる。
●マイスター制度(3月号47ページ)

ドイツの職能訓練制度。

“マイスター”とは日本語で言うと、「親方」や
「名人」を意味し、13世紀のドイツ中世都市に住む
手工業者たちの間で生まれた。

1953年に職業訓練制度として法制化され、
工業化の進んだ現在では“手工業マイスター”と
“工業マイスター”の2種類が存在する。

マイスターになるためには試験に合格することが必要で、

マイスターの称号は、
熟練技術者にとって最高国家資格である。

マイスターになるためには、
必要な技能と理論を長い年月をかけて学ぶ必要がある。
見習いとして3年間は働きながら職業学校に通い、
さらに「徒弟」として3~5年間の研修を受けた後、
認定試験に合格しなければならない。

手工業法で指定された業種で開業するためには
マイスターの資格がなければ許可されないという規制もある。

経済環境の近代化の中でマイスター制度も転換を迫られ、
2003年、ドイツ政府はマイスター制度対象職種のうち、
53業種についてマイスターの資格を不要とした。

廃止の対象となった業種は、
比較的技術の習得が容易であったり、
生命に危険を及ぼす恐れがないなどと判断された業種であり、
自動車工業など安全面や品質が重視される業種には
引き続きマイスター制度が適用されている。

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